雲雀恭弥VS.XANXUS(1/2)

 


   ガッ



雲雀恭弥に誘われてボスが飛びつく。



『!!

 ボス…』



「足が滑った」

「だろうね」

「ウソじゃねえ」



ボスがクラウドグラウンドに入る。



カチ

   ピーッ

   ドオン




ボスの重力に反応して地面に仕込まれたトラップが警報音をあげ即座に爆発するが、ボスはそれを ひらり とかわす。



「そのガラクタを 回収しにきた だけだ

 オレ達の負けだ」



ガラクタとは、先程あっさりと壊されたモスカのことだ。



「ふぅん
 そういう 顔には

 見えないよ」



しかし、有無を言わさず雲雀恭弥がしかける。
それに反応して自動砲台がボスもろとも ガガガガ と雲雀恭弥を狙う。



「安心しろ 手は出さねぇ」

「好きにしなよ
 どのみち君は 咬み殺される」



ボスは自動砲台と雲雀恭弥の攻撃をやすやすとかわす。



「おのれ〜〜!! ボスを 愚弄しおって!!」

「まてよ ムッツリ

 勝負に負けたオレらが 手ー出してみ 次期10代目への 反逆とみなされ
 ボスともども 即 うち首だぜ」

「では あの 生意気なガキを 放っておけというのか!?」

「なんか 企んでるぜ うちのボスは」

「何を… だ……?」

「知らねえよ」

「な…」

「マーモンか スクアーロなら 知ってたかもね」



あたしの横ではベルとレヴィのやり取りが続いていた。



「そーだ
 雪歩お前 スクアーロから 何か聞いてねーの?」



完全に話の外にいたあたしにベルが話をふってきた。



『あー……』



咄嗟に言葉が出て来ない。



「お前何か知ってんだろ!?」



あたしの一瞬の行動に何かを悟ったベルが、レヴィに聞こえないようにあたしに耳打ちする。

……だからこの王子は…

子供なのに目敏いこの王子があたしはなんとなく…苦手だ。特にこんな時。

まぁ知ってるのはモスカのことじゃなくて、スクアーロの方なんだけどな…

と思いながら横目でベルをちらり。
まあ、あたしから何かを悟ったベルはそれ以上この話題に触れることなくボスに目を向けているが。

察しだけはヴァリアーの他の誰よりも鋭いのよね。

あたしはベルから目を反らし、再びクラウドグラウンドに立つボスと雲雀恭弥の戦闘に視線を戻した。


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