沢田家光(1/3)

 


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昨日、あんなコトがあって疲れて家に帰ると、庭には大量の作業着が干され、玄関には泥の靴にヘルメットと仕事道具があり、オレを出迎えたのは、ビアンキと酔っ払ったフゥ太にランボにイーピンだった。

そして部屋には酒瓶とおつまみを転がしながら真ん中で寝ている人物が。



(父さんだ…)



オレのダメオヤジが帰ってきた――!!



朝、まだ日も上がらないような早い時間に満面の笑顔で父さんは部屋に入ってきた。「朝メシ 獲りに 行かねーか!!?」と。オレはそれを断り、再び寝ようとしたら今度は「高い 高ーい」の声。見ると、窓に一瞬ランボが現れて消えた。瞬間、 どしーん と物凄い音。そして「魔法の水をやる」と言う父の声。慌てて下におりて、ランボに酒をやろうとする父さんをとめた。
すると父さんは今度はオレに話し掛けてきた。



「おぉ?

 なんだツナ 色気づいてんな それペンダントだろ?」

「は…?

 え……?」



首元を見ると輝くモノが



「んなあ!? こ… このリングって…!!
 ボンゴレリングとかいう あの恐ろしい〜〜!!?」



昨日、ディーノさんとリボーンに説明されたリングが首に掛かっていた。



「なんだツナ? 青い顔して 何でも相談に のるぞ」

「それどころじゃないよ!!」



   ダッ



父さんを無視して ダダダッ っと階段を駆け上がる。



「リボーン!!!

 おまえだな!? このリング 首にかけたの!!」

「オレじゃねーぞ」



オレの部屋でエスプレッソを作りながら答えるリボーン。



「ウソつけ! おまえ以外 いないだろ!?」

「あいつから 何も聞いて ねーのか?」

「!?
 あいつ……?

 と…… とにかく
 オレ カンケーないから! まきこまないで くれよ!」

「何言ってんだ?
 カンケー大アリだぞ」

「え?」

「ボンゴレリングは 時期ボンゴレの ボスの
 証だからな」


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