沢田家光(2/3)

 


「な!?
 なんだって〜〜〜!!?

 ってことは これ持ってると マフィアって こと!?」

「まーな」

「そんな〜〜〜! それこそ 冗談じゃないよ!!」

「オレだって おまえにそのリングは まだ早いと思うが
 そーも 言ってらんない 緊急事態に なっちまったんだ」

「緊急事態…?」

「強大な力が手に入る ボンゴレ正統後継者の 証であるそのリングを
 とんでもねー連中が 狙いだしたんだからな」

「あっ
 それって もしかして きのうの…」

昨日 闘ったロン毛だぞ

「!」

あいつは S・スクアーロといって ボンゴレで 最強とうたわれる 独立暗殺部隊 ヴァリアーの
 メンバーなんだ


「ボンゴレ最強って…」

「そして昨日、スクアーロの横に居たもう一人の人物を覚えているか?」

「……っ!あの女の人!?」



オレの頭の片隅に、確かに居た。



「そうだ。
 そいつもヴァリアーでな。ゼーフェリンク・雪歩っていうんだ

「なっ!あの女の人もヴァリアーなのかよっ!?」

「ヴァリアーは忠誠心が高く あらゆるミッションを こなしてきたが あくまで闇の部隊だからな 表舞台にでてくることは なかたんだ
 だが ある日をさかいに 暴走し始めたんだ あの男が出現した時から…」



リボーンは静かに語りはじめた。



   **飛行機**



『ったく、相変わらず寝てるし……』



あたしの横では すやすや と眠りについているスクアーロ。



   **イタリア**



暗い会議室に奥から太陽の光りがさす。



「チェックメイトですね」



「まさかむこうから ハーフボンゴレリングを ぶらさげてくるとは
 手間がはぶけたんじゃね?」

「あとは スクアーロの 帰りを待つだけ」

「やはり 正統後継者は
 ボス あなたです」



「……… ………

 はぁ?」



日光に照らされてうつるのは、顔に傷のある若い男。スーツに身を包み、ネクタイを緩めて、台の上に左足を乗せている。


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