クローム髑髏VS.マーモン(4/4)

 


「!!」



「な」

「何アレ!!」

「あぁっ」

「そんな…!」



マーモンというチビの顔らしい部分から幾重にも伸びてクロームの首に巻き付く触手。



「弱すぎるね
 見せ物にもにりゃしない」

「誰に話してるの?」

「!?」



   コッ



足音とともに



「こっち……」



   ダムダム



触手の中で苦しんでるはずのクロームがバスケットボールに変わった。



「ど…どーなってんの!?」

「幻覚だぞ」

「げんかく!?」

「互いに 譲ることなく 幻をつくりだす 息をもつかせぬ 騙し合い
 こんなすげー戦いは めったに見られる もんじゃねーぞ」

「……げんかくって…」たしか前にも…
 !

 骸の地獄道!!」



「………!!
 10代目!! やっぱりあいつは 骸なんスよ!」

「え…!?」



そんなはずは… それに もし 骸だったとして
いったい どーいうつもりなんだよ……!? 何しに来たんだよ……!?



   ガシャンッ



マーモンが触手を解放しバスケットボールが籠ごと落ちる。



「よかったよ ある程度の相手で
 これで 思う存分 アレを使える」



そう言うと後ろにあるトイレットペーパーを カラカラカラ と引っ張る。



「あのマヌケチビ 二匹の前でね」



   バキンッ

   ジャラララ…




!!



   ピシピシ



「ファンタズマいこう」



   グォニャアアア



「カ
 カエルが…!」



マーモンの頭の上に乗っているだけのカエルが突然、脱皮をしたように中から別の生物のようなモノが生まれ



   ビュュッ


   カプ




自分の尻尾を口で加え、輪状になってマーモンの頭の上で ホワン  ホワンホワン と浮かんでいる。

そしてマーモンがマントの下に隠してあったおしゃぶりは光り輝いている。



   コオォオオオ



「あの巻きガエルと藍色のおしゃぶり
 生きてやがったのか ………コラ!」



   コオオオオ オオオオ



「やはりな……
 奴の正体は アルコバレーノ バイパー



リボーンとコロネロのおしゃぶりと呼応するように。


12/03/03


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