- ナノ -


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 雪山って粉砂糖をたっぷり降ったおっきなチョコに見えたりするんだよね、と彼。前方に聳える山を見ながら、さすがにそれはない、と竜は笑った。彼はそうかなあと頭を掻く。しばらく、彼を乗せて飛ぶ竜の羽ばたく音だけが聞こえていた。不意に竜が言った。帰りに、菓子屋にでも寄ってチョコレートを買っていくか? 今度は彼がくすりと笑う番だった。雪の積もった山をじっと見ていた竜が、ごくりと唾を飲み込んだ。


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