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　採れたての茸や山菜、蓮根や芋、人参が、黄金の衣を纏っている。塩を少しかけたそれを爪先でそっと摘み、さくさくと味わった竜は、うまい、と声を漏らした。よかったあ、と、ぱっと顔を輝かせる人間。彼女があまりに嬉しそうなので、竜の口元にも自然と笑みが溢れた。もちろん竜にも喜怒哀楽はあるが、と竜は言った、人間はもっと感情や表情が豊かだな。そう？　と、彼女はおどけて目をくりっとさせる。竜はまた少し笑いながら、ああ、そう思う、と頷いた。

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