- ナノ -
438
上空で受ける体の負担。落ちたら命はないほどの高度。竜に乗るのはほんとに危険なことなんだけどさ、と彼は言った。でも、だからって乗らないままだったら一生後悔すると思うんだ。
すっきりとした笑顔を浮かべる彼に竜は、頷く。冬晴れの空は明るい。その青に向かって、竜と彼は一直線に飛び込んだ。
[
←
〇
→
]