- ナノ -


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 その山には星空が広がっているんだよ、と旅の空で出会った大鷲が言っていた。果たして、そこに星々は宿っていた。見渡す限りの棚田が、夜空を掬い取るように映していたのである。竜は空と空の間を飛んだ。二つの流星が、竜を導くように駆けてゆく。


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