- ナノ -
せめて笑顔で
振り返れば
たくさんの別れがあった。
別れのときが来るたびに
傷つき、悲しみ、涙を流し。
いつしかそんなときだからこそ
笑うことができるようになった。
記憶の最後の1ページに
なきむしな私の涙顔なんて
綴じてほしくなんかない。
だから私はほほ笑む。
精いっぱいのがまんをして。
ありがとう、さようなら。
いつか再び、あいまみえるその日まで。
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