- ナノ -
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その旋律を、竜は知っていた。遥か昔、竜たちが集って歌ったものか。もう思い出すことのできない父や母が歌ってくれたものだったのか。竜には何もわからなかった。ただその歌は、竜の内からあふれでてくるようだった。あたたかく、どこか哀しい音楽だった。
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