- ナノ -


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 竜を胸に抱き寄せて少年は眠った。竜が少し大きくなると、隣同士、同じ毛布に包まって眠った。そのうち竜は彼の寝台の下に眠るようになった。そして竜がもっと大きくなってからは、少年は度々、床の上にまるくなった竜に包まれるようにして眠った。
 窓から差す月明かりが、少年と竜を穏やかに照らす。


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