- ナノ -



きっと、大丈夫。
2017/03/08 23:31

仕事をしているといろんなことがあります。
たくさんのひとの前に出て説明をしたり、コンピュータを使ってミスのできない処理をかけたり、大量の文書を整えて発送したり、企画を受け持って進めたり……
学生時代とはまたちがった緊張感と、責任のかかってくるひとつひとつの行動。
準備段階や本番前になると、どうしても緊張したり、こころがくじけそうになったりして、
気分が重く沈んでしまうこともあります。
けれど、ふりかえってみればどんなときも、そのときそのときの上司や先輩が、


「大丈夫。なんとかなる」
「せわあないいね(大丈夫だよ)、どねえかなる(どうにかなる)」


と、最後には必ずそう言ってくださっていたなあ、と思います。
しかられたり、注意されたり、厳しいことを言われたりしても、最後には必ず、です。
気分が塞がっていると、そんなことばさえこころに入ってこなかったりして、
「そうは言うけど、とても無理だ。どうしても私にはできそうにない……」
と落ちこんでしまうこともあります。
けれども、いざ事にあたってみると、これがふしぎと、「どねえかなる」んです。ほんとうに、なんとかなっていく。
どんなに不安で、眠れないくらいに心配していても、です。
最近、働き始めてからの数年を思って、あらためて、なんとかなってきたことの多さにびっくりします。
さらに思いをめぐらせてみれば、仕事だけではありません。
今日まで生きてきたなかで、もうだめだ、無理だと思って、こころが折れかけたことは無数にありましたが、
それでも、終わりにはすべてがなんとかなって、なんとかなった結果前に進めて、いまここにいるんだなあ、と。
それを考えると、もちろんてきとうにしてはいけないのですが、
過度に不安に思ったり、心配しすぎたり、自分を追い詰めたりしなくても、もしかしたらいいのかもしれないなあ、と。
やるだけやったら、あとはどねえかなる、大丈夫だ、と、むしろすこし気分を楽にして、一歩踏み出してみる。
その余裕のある、前向きなこころが、きっとまた、どねえかなる状況を作り出してくれる……そういうこともあるかもしれません。
実際になんとかなってきた経験を積みかさねたり、
精いっぱいにやってみれば、最後にはきっと、どねえかなる……そんなふうに、すくなくとも以前よりは思うことができるようになったりしてからは、
生きるのがすこしだけ、楽になりました。
本番を前にかちこちになる後輩を見て、もうそうとしか言えなかった面ももしかしたらあったのかもしれないのですが、
上司や先輩のみなさんもきっと、ご自身がいろいろな困難にぶつかってこられたなかで、
でも、最後にはきっとなんとかなる、ということを、よくご存知だからこその、
「大丈夫」「どねえかなる」との、おことばだったのかもしれません。


つらいとき、苦しいとき。不安なとき、心配なとき。
そっと、つぶやいてみてください。私も、そうします。


きっと、大丈夫。せわあない、どねえかなる、と。





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