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はてなのはなし
2021/11/14 22:26

以前、『てんてんのはなし』で綴った、しーんとしているときを表すてんてんマーク。
そんなてんてんと共に、もはや、私たちの日常とは切っても切り離せない存在となっているのが、この「?」マークです。
しかしこのマークにも、厳密にいうとルールがあったりするそうで……!

といっても、てんてん「……」とは違って、今回のはてなことクエスチョンマーク「?」には、個数に問題はなさそうですよね。
ルールはそう、このマークを使った後にあります。
はてなで文章が終わる場合はいいのです。
しかし、そのまま文章が続くとき。
このときには、次の文章との間に1マス開けること、となっているんです。


そうなの?知らなかった!

ではなく、

そうなの? 知らなかった!

になるわけですね。


普段はそんなに意識しないところですが、みなさんお手元に小説などの本がありましたら、ぜひご覧になってみてください。
おそらく、クエスチョンマークの後は1字分、空いているはずです。
ちなみにこれは、クエスチョンマークだけではなく、エクスクラメーションマーク、いわゆる「!」マークにも同じことが言えます。

そんなの知っていたよ! というみなさま、さすがです。
常日ごろから気をつけているよ! というみなさま、私はもう、頭が上がりません。
なぜなら、そのルールを知っていながら、私はけっこう無視してスペースを使わなかったりしちゃうんですよね……!
もちろん、きちんとした文章を書くときには別なのですが、
たとえば、ツイッターで呟くときや、親しいひとに手紙を出すときを考えてみると……
うーん! てんてんを打つ方はわりと気をつけてしまうのに、なぜか! なにゆえか!
クエスチョンマークやエクスクラメーションマークでそこまで気をつける気にならない!

不思議なことではあるんですが、スペースをとると間が開きすぎのように感じちゃったりするんですよね……(言い訳)。


このクエスチョンマークやエクスクラメーションマークも、
てんてんと同じで、もともとは日本語になかった記号だそうです。
ですので、もっと言えば、使わなくても文章の意味はけっこうちゃんと伝わります。
これももしお手元に小説などありましたら見ていただきたいのですが、
作家さんによっては、てんてんを含め、あまり疑問符や感嘆符を使わないというかたもいらっしゃいます。
それでも十分に物語は展開し、世界は作られるのです。
ただ、疑問符や感嘆符があったほうが、感情や勢いなどが伝わりやすい、表現しやすい、というのは確かにあると思います。
ですので、これをまったく使わずに豊かな文章を書くことのできるかたは、
そのような効果に頼らなくとも世界を表現できる、とても表現力のあるかただと私は個人的に大尊敬しています。

でも、「?」とか「!」がわるいのか! といえば、まったくそんなことはありません。
いまの日本語にはもう欠かせないメンバーですよね。
自分がどんなものを、どこで、どんなふうに表現したいのか。
それによって、「?」や「!」を使うか使わないか、使うときは量をどのくらいにするのか、選び取っていくといいんだろうなあと思います。

き、きっと、1マス開けるか否かも、その場によるところで考えてもいいんですよ、うん!!
それも表現ですから!!

ただ、ほんとはそういう決まりもあるんだなーとどこか頭のめっちゃ片隅でもいいので記憶しておくと、
いつか役に立つ日も来る……やもしれません。
きっと。たぶん。おそらく。


そんな、はてなのはなしでした。






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