- ナノ -



それは急にきた その2
2021/10/03 22:01

鳴り響く警告音。
立ち尽くす私。
えええ、これ、いったいどうしたら止まるんだ……!

はい、ということで前回、鍵についてひとつ書かせてもらったところですが……
書いているうちにもうひとつ思い出したことがあったので、
この鍵についても書いてみようと思います。

そう、それは鍵は鍵でも家や部屋の鍵ではなく、車の鍵です。
昔の車の鍵といえば、これは家などと同じく、がちゃっと差し込んでくるっとまわす、
先っぽがぎざぎざの形になったこれぞ鍵! という感じの鍵でしたね。
そんな鍵の車もまだまだありはするのですが、いまは、
いわゆる「スマートキー」という鍵をよく見ます。
これは鍵穴に鍵を差し込まなくても、車の決まった部分を押したりさわったりすれば、
鍵を持っているだけで開錠されるという、とてつもなく便利な鍵なんです。
鍵がまわらない! 鍵が鍵穴から抜けない!
そんなお悩みもどこ吹く風。
いやあ、実にすばらしい技術ではありませんか。
しかし、そんなスマートキーにも、落とし穴があったのです。
それは。

で、電池が切れてるうう!?
そう、アナログでくるりと開けるタイプの鍵には電池なんて必要ありません。
しかしスマートキーは、電池を使っているのです。
もちろん電池は減ります。電池がなくなると動かなくなります。
もともと車の運転がとんでもなく苦手な私はあまり車に乗ることもなく、
スマートキーの電池に気をかけない生活をしていたのです。
たしかに、なんだかちょっと反応しづらくなってきたかなあと思うときもありました。
でも前回と同じ。
そんなに急にくるとは思ってなかったんです。
動かなくなるなんて。

スマートキーが使えなくなってしまったらどうしたらいいのか?
スマホを開いて調べると、そこには(私にとって)衝撃の事実が。
なんとスマートキーのなかに、あの、
がちゃりとまわすタイプの鍵が仕込まれているというではありませんか!
そういえば、スマートキー対応の車だけれども、
鍵穴はきちんとついていました。
こういうときのためのものだったのですね。
鞘から剣を抜き放つかのごとく、スマートキーから鍵を抜き放つ!
そして開錠! みろ! これがアナログの力だ!

……かっこつけたのもほっとしたのもつかのまでした。
鳴り出したんです。警告音が。
それはもう、すごい勢いで。
周囲に知らしめるがごとく。
いや、正規の鍵で車の扉を開けたのにこんなことってある!?
車が苦手な私には、車の知識も乏しく、すっかり気が動転。
後で知ったのですが、スマートキーを使うタイプの車は、
たとえその車の正しい鍵であっても、
鍵穴を使って開錠すると音が鳴る仕組みになっているみたいですね。
周りに助けてくれるひとはいないこの状況。
これはまぎれもない。吹き出るのは冷やあせ。
早く止めないと多大な近所迷惑……!
慌てる頭でなんとか再びスマホを取り出す私。
そして無事、エンジンをかけて警告音を止めることができたのでした。

それ以来、どこかで車の警告音がわりと長く鳴り響いていても、
「ああ……慌ててるだろうな、止めるのに苦労してるんだろうな……」
と、なんだろうものすごく、こころにゆとりができてしまう私でした。
みなさんもよかったら、「うるさいなあ!!」と怒る前に、
車の持ち主さんに少し思いを馳せていただけるとさいわいです。
もし万が一できそうならやさしく助けてあげてください。
私もそうします。
もちろん、ほんとうに緊急事態(盗難など)のときもあるやもしれないので、
何かおかしいな、と思ったら、そのときの対応は迅速に……

ちなみに、スマートキーの電池換えですが……
ふたがあまりにも固く、自分ではびくともしなかったので、
車屋さんに持っていって換えてもらいました。
新しい電池にすることすら自分にはできなかったなんて……ああ、無力。

鍵から学んだ教訓はひとつです。
コトは急にやってくる! 
ちょっとでも異変を感じたらすぐ行動!

……が、がんばります(早くも似たような失敗をしそうな声で)。







prev | next
コメント
前はありません | 次はありません
名前:

コメント:

編集・削除用パス:

管理人だけに表示する


表示された数字: