- ナノ -



驚きの効果
2021/09/19 22:05

以前、こちらの「きろく」でも少しお話したことがあるのですけれども……
私、実はかなりの長文書きで、物語でもエッセイでも、無限に文字数をかせいでしまう……
そんな人間でありました(無限に、は明らかに言いすぎました、すみません)。

しかし、ここ数年、どうもそんな自分に変化が訪れたようなんです。
つまり、ある程度「このくらいの文字数の書きものにしよう」というところで文章をまとめることが、
少しずつできるようになってきたみたいです。
自分でも知らないうちに、文章を司るなにかしらのものから力を付与してもらったのか……!
もしやいつのまにか転生してた? 最近はやりのチート能力!?

……いや、どうもそうでもないようなんです(そりゃあそうだ)。
たしかに、このホームページを作ってから、伝えたいことをより大切にし、
いたずらに長くなりすぎないように気をつけて書きものをするようなりました。
ツイッターでも140字程度の話を書いたりしていて、
なるべくコンパクトに内容をまとめる場数を踏んだ、というのもあると思います。

けれども、思うに、いちばんの貢献をしてくれたのは、
「仕事」さん、あなたに他なりません。たぶん。きっと。おそらく。
というのも、いまの仕事ではまあまあそれなりの内容のことを、
まあまあそれなりの分量の簡潔な文章にまとめるという機会が多々あるんですよね。
なんの因果か、就職してからの年数のわりに、頻繁にいろんな部署に異動している私ですが、
その、どの職場にも、少なからずありました。
ある程度の内容をある程度の量の文章にまとめる機会。
仕事で書く文章なので、伝えたいこと、伝えるべきことを明確にして、
内容に見合った適切な文字数で文章をまとめることがより求められます。

長文書きの私には最初のうち、特に苦労が多かったです。
文章を書くのは全然苦ではないのですが、私の文章は、あまり仕事に適した文章というものではなかったのですね。
それでも人間、やっていけば慣れてしまうことも多いというもの。
いまではかなり、コツをつかんできたような気がします。

その仕事でつかんだコツみたいなものが、いい意味で他のものを書くときにも手助けになっているようなんです。
冗長になりがちな私の文章のストッパーになってくれるというか。
伝えたいもの、表現したいものを自分のなかではっきりさせることが大事というのも、
もしかすると、仕事を通して文章を綴っていくことで徐々に自覚的になれたことが大きいのかもしれません。

仕事ははっきり言ってこれまでもめちゃめちゃにつらく感じることが多く、
いまもへこんでは立ち上がり、転がっては泥まみれで一歩ずつ進む、みたいな感じです。
ただ、そのなかでも、自分にとって大切な「書きものをする」ということのスキルを磨くことに役立っている面もあるみたいなんです。
これはまったく、驚きの効果としかいいようがありません。
人生、どこで何がつながってくるかほんとうにわからないものですね。

繰り返しになりますが、仕事はほんとにつらいし、生きることの難しさを改めて痛感する毎日です。
しかしそのなかでたしかに得られたものがあるということ。
自分のレベルアップにつながるものをつかめたということ。
それは、ほんとうに大事にしたいですし、周りの皆さんに支えてもらったからこそのものでもあるので、感謝の気持ちも大切にしたいです。

それでは、今日はこのあたりで。
お読みくださり、ありがとうございました。


管理人 ひらい しん







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