05




「はいどうぞ。てか食堂でくらい帽子とればいいのに」
「はっはっは。まぁこれが俺みたいな?」
まいどのごとくご飯のおかわりをしながら私と御幸は会話する。
「まぁ、なんでもいいんだけどさ…。
今日はやけに殺伐としてない?なんかあったの?」
「あぁ。それは…「明日、1年対2・3年で試合をな…」
「「哲さん」」
「うむ。俺もおかわり頼む。」
「あ、はい。で、なんでまた?
あ、御幸はもう食べてきなよ」
哲さんに話は聞くから。
と御幸をあしらう。
「投手陣がな…」
哲さんはおもわず顔をしかめる。
「なるほど…。でもそれって一年で神宮のマウンドに上がる。ってことですよね?
それってでもやっぱりきび「僕は明日、ここにいる誰にも打たれるつもりはありません」
そして私の声を遮ったのは1年生ピッチャー降谷。
「(うわぁ…。言っちゃったよあの子)」
そしてその降谷の放った言葉に当然上級生は反応する。
もちろんそれは先日の試合でエラーをしてレギュラーをおろされた増子先輩やエースを降ろされた丹波先輩も例外でなく。
そしてそんな雰囲気でもきにせずもくもくと箸を進める奏哉。
「(やっぱり今年の1年はタダものじゃないなぁ…)」
なんて思ってることはきっとだれも思ってない。(と思う…)





(ダものじゃないなぁ)
すごいね。今年の1年
いやいや、奏哉も初めはわりとすごかったよ。


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