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「わかってるなお前ら」
今日は本選の夏や、センバツをきめる秋大にくらべて意味合いはあまり高くない春の大会。
そしてその相手は秋大で破れた市大三高。
「うけた屈辱は10倍にして返すぞ!」
監督の気合いも十分に青道野球部名物の円陣が始まろうとしていた。

「(ほんとこれ鳥肌物なんだよな。何度やっても。)」


「俺たちは誰だ…?」
「「王者 青道!!」」
「誰よりも汗を流したのは「「青道」」
「誰よりも涙を流したのは「「青道」」
「誰よりも野球を愛しているのは「「青道」」
「戦う準備はできているか?「「おおお」」
「我が校の誇りを胸に狙うはただひとつ
全国制覇のみ!!」
「「いくぞおおおおおおおおおお」」


「よーし今から球場に向かうぞ!
試合をら観戦したいものはバスに乗り込め!」







春の都大会準々決勝


カウントは2ー1。
外へ二球続けられ打者の打ち気はそらされた。
「(なみのバッターだったらの話だけど。)」
ベンチで御幸のバッティングを見る青道。
だが不思議とだれも御幸が打つことを”祈っている“メンバーはいない。
なぜなら満塁だから。
そして市大三高のエース真中の決め球をここぞとばかりに振り抜く。
結果は満塁ホームラン。

「てめぇ…ヤマはって振り抜きやがったな…
ヒャハハ!!」
「マグレだろ。次はそううまくはいかんさ」
「マグレでホームランうてたら苦労しないけどね。(でも御幸ばっかり目立つのもしゃくだし)俺もホームラン狙ってくる。」
「ヒャハハ!奏哉も、ちゃっかり負けず嫌いなのな!」
「違う。御幸ばっかり目立つのが嫌なだけ。」

そして 奏哉も真中の球をバックスクリーンへ。
試合結果は16対10と秋の屈辱は返せたものの10点も取られたことも事実。
「(丹波さんもバックに助けなれながらとはいえ大量失点。今年もやっぱり投手が…)」





(俺たちは誰だ)
青道!!
なに、 奏架やりたかったの?
み、御幸には関係ない!


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