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「柏木。ちょっといいか?」
「あ、クリス先輩お疲れさまです。」
「あぁ、おつかれ。明日なんだけどな、いつもより少し早くこれないか。むりならいいんだが…」
「明日ですか?大丈夫ですよ?何かあるんですか?」
「いや、沢村のことなんだがな。あいつ最近オーバーワークぎみだ。だから止めさせたくてな。だからその時にフォームの確認もしておきたいんだ。だから、」
「いいですよ。フォームですね!分かりました。じゃあ明日は少し早めにきますね!」
「あぁ。あと奏哉だがなあいつも少しオーバーワークぎみだ。様子みてやってくれ。」
奏哉、クリス先輩にまで心配させてるのか。
「奏哉は大丈夫ですよ。ただ、今ちょっと奏哉の中でいろいろあるみたいなんでそっとしておいてあげてください。って、私も詳しくは話してくれなかったんですけどね、」
「そうか、分かった。でわ明日頼む。」
「ハイ!お疲れさまでした」



やっぱり様子いつもと違うんだよなー…。
でも今はそっとしておいて。って言われたし。
けど合宿前だし。はー…。なんで私に何も言ってくれないんだろ。








「おはようございます!ってあれ?降谷くんも小湊くんも!ゾノもいる!御幸も」
「おはようございます!」
「おはよ」
「 奏架も来たんか。」
「あ、クリス先輩に呼ばれてて」
クリス先輩に言われた通りいつもより少し早めに着いた。けどてっきりグラウンドだと思ってたんだよね。まあ雨だったから他探すこともなく室内練習場に来れたけど。
「てゆうか、私くるの遅かったですかね?」
「ヒャハハハハ
また泣いてやがんのか沢村ぁ〜〜〜
本当めんどくせぇヤローだな!
なんか揃って楽しそうじゃん♪つか 奏架もいんのかよ
しゃーねで!俺達もつきあってやるか! 」
「うむ…プリン5個でな」

私のこえをおもいっきり遮って入ってきたのは倉持と増子先輩。
朝からなんで倉持はこんなに煩くいられるんだ。


「よし、じゃあ沢村。お前はフォームの確認からだ。柏木来てくれ」
「あ、はい。」
「え? 奏架先輩ってそんなこともできるんですか?マネージャーなのに。」
「あ、うん。一応ね?」
別に言ったっていいのに必要以上に野球をしていた。ましてや投手を。何て言いたくない。
ましてやそれが奏哉が捕手を辞めたことに繋がるんだから。
「さすが 奏架先輩っすね!尊敬!」
そしてそうやって騒いでる沢村くんに一也のチョップが。
「うるせぇ!さっさとやれ!時間ねぇんだよ!」
「痛い!何すんだ御幸一也!これ以上バカになったらどうしてくれんだ!」
「アハハ!なにそれ!ばかな自覚あるみたいだよ?」
私がそういうと ハッ とした表情になる。
「さ、笑い話しはここまでにしてさっさと始めよ!」
「ハイ!!」



(尊敬!)
って沢村くん。先輩は皆尊敬しないと。
あ、御幸一也以外してるっす!
コラ!でもナイス!
えへへ
照れてんじゃねーよ!沢村!!




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