カトレア
64 俺達のサッカー
「これが俺の……マジン・ザ・ハンドだぁぁぁ!!」 ――後半開始後、守が遂にマジン・ザ・ハンドを習得する事が出来た。その事で一気に皆の士気が上がる。 ボールを回された鬼道君は相手DFのメガ・クェイクを克服し、修也にボールをパスする。 修也のファイア・トルネードと鬼道君のツイン・ブーストが合体し、ツイン・ブーストF(ファイア)となってシュートされた。その強力な技にポセイドンは防ぎきれず、2点目のゴールが入る。 それからも守はアフロディのシュートをマジン・ザ・ハンドで防ぐと、再び鬼道君へボールを回した。 「飛鳥っ!!」 鬼道君からボールが回され、お互いにアイコンタクトを取るとアタシは高く飛び上がる。 「サンダー・トルネード!!」 「ツイン・ブースト!!」 アタシの放ったサンダー・トルネードを鬼道君に回してツイン・ブーストT(サンダー)の連携技に変え、シュートを放つ。――3点目のゴールが決まった。これで漸く同点に並ぶ。 ……しかし残り時間も後少ししかない、決着を付けないと。 「最後の1秒まで全力で戦う!!」 「「それが俺達の……」」 守と土門君、一之瀬君が相手陣へと切り込み3人の連携技、ザ・フェニックスが出される。そして修也とアタシも後ろから彼らの後に続き、飛びあがった。 「「サッカーだ!!」」 左右同時に修也のファイア・トルネードと、アタシのサンダー・トルネードがボールを蹴り落とし、不死鳥が雷を纏う、より巨大な不死鳥となってゴールを貫いた。 ――遂にアタシ達雷門が逆転勝ち越しをする。スタジアムは大きな歓声に包まれ、アタシ達も喜びの声を上げた。 何だか胸が一杯になって、思わず鼻がツンと痛くなる。……辛さでも苦しさでもない、正真正銘の喜びの涙が、アタシの頬を伝った。 ――― 第1期無事終了! 此処までお付き合いして下さった皆様、本当にありがとうございました!! 2009/10/28 |
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