小説家 | ナノ


6続・その後

「あ、んま、……まじまじ見るものでもないよ、君……」
「見てたら照れてきました……っぁ、」
「俺ばっか見られるのは嫌だもの。君もニット脱いじゃおうか」
「わ、わわっ」

下着ごとニットを脱がされて、外の空気に触れた胸が揺れる。

「……と、脱がしといてあれだけど……なかなか」
「ひゃ、せんせ、これ、」
「っあ、ごめん。見たら大っきくなった、みたい」
「先生おっぱい好きなんですね」
「そりゃ、人並みにはそうですよ。俺も男の子だもの」
「ひゃ、んぅ……っだめ、先生、ゃ……」

ぷるんと揺れた胸の先端にも口付けられて、マナはドキンと心臓が跳ねる。熱くて濡れた舌がべとりとなぞって吸うと、身体中がぞくぞく気持ちよくなるのだ。

「んひゃ、ぁ、ぁんっ、はぅ……あっ」
「ん、ぷは、っはあ、ほんっと、君ってかわいい反応するよねえ……」
「ふぁ、ぁんっ、ひぁうぅ……」
「……んん、……っふ……はあ、声、そんなやらしいと、変に興奮しちゃう」

局部への刺激が欲しくなって、晴市の空いた片手が自らの下腹部へ伸びる。ぎゅうと握ったら、もう片手で彼女の腰からお尻のラインを探るとスカートを捲り上げた。マナのや下着の上を爪でひっかくと。

「!……あ、おねえちゃん、これ……」
「んゃ……っあ、だって、……」
「どれだけ感じてるの。下着がぐちゅぐちゅじゃない」
「……は、恥ずかしい。……んっ、ひゃんっ」
「こりゃ脱がさなきゃね。……って、あぁ垂れた」

下着を脱がすやいなや愛液が糸を引く。あわてて栓をすべく何度か入り口を擦ったら、指を一本ナカに侵入させる、いや二本だ、……三本目はキツイ。
指が飲み込まれていく様に晴市の興奮も増して、お互い呼吸が荒くなってきた。

「はあ……っん。こんなきゅうきゅうじゃあ、俺の入るのかね」
「んっ!ぁん……っひゃ、ぁ……っあの、先生。も、もう欲しい、かも……」
「ええ?いいの?もっと触んないと辛くない?」
「大丈夫……です、指でされる方が、……ん、焦れったくて」
「そうなの……?じゃあ」
「きゃぅ、わあっ」

抱きかかえられたまま立ち上がられて、マナは思わず彼に抱きついた。顔を見上げると、

「ゴムもこの部屋にはないし、やっぱりベッドでしたいじゃない?寝室に行こう、それくらいは待ちなさいね」
「はい、頑張ります。たぶん待てます……」
「そ、そんなに焦れてるの?仕方ないねえ、急ぎますか」

真っ暗の寝室の電気をつけたら、彼女をベッドの真ん中に下ろした。ベッドサイドのチェストからゴムの入った箱を出す。新品だ。

「上においで。抱っこしたいの」
「はい!ぎゅう」
「あはは、なにも飛びついて来なくてもいいのよ?」
「飛びつくほど好きです!」
「ん〜。ときめきで死にそう。こんな幸せなことってある……?」
「先生、チューもしましょう!」
「えっちしてても君は元気ね。はいはい、ちゅうしながら入れてあげますよ」
「……!ん……っんちゅ、はぁ、……ドキドキして大変です……」
「ふう……俺も。お揃いで嬉しいねえ。……力、抜くのよ……ゆっくりするから……」
「は、はい……」

ぐちゃ、と派手な音を立てながら入り口をつんつんされる。口付けながら下を刺激されて、マナはより体温が上がるのを感じた。しばらくそうしたあと、ゆっくり先端から埋まっていく。体を貫かれる感覚にじいんと快感が伴って、さらにキスで頭がぼうっとした。

「んんぅ……っはぁん……ぁっ、んんっ……!」
「っ!……うぅ、半分くらい、だけど……ちょっとキツすぎ、かもね……。君はいけそう?」
「はぅ、ん……大丈夫、です…….ぁ……っ」
「ん……ぁ、これキスしてないと、変な声出そうよ……っぁ、はあ」
「ん、んっ、ちゅ……んふ……は、ぅ……あっ」
「っぷは。はー、これで全部。……どう?平気?」
「ひん……っあ、ぅ……はい、き、気持ちいいよう先生っ」
「っあ、はあっ、今ぎゅうってしめつけたの、わざと……?あんまりするともたないから気をつけてね……っ」

控えめに下から突かれると、とろとろに濡れきっているせいかやらしい音が大げさに鳴る。
抜き差しのたびに内壁を男性器が広げるから、思わずマナは目の前の男に抱きついた。

「ひゃん、ぁ……っあは……っん……お、おっき……いです……っ」
「っん、…はあ、……ふぅ、ぁ……そう?……あぁマズイ、夢中になるねこれ……」
「ぁっ、きゃぅ、はん……っ晴市、さん」
「…………っあぁ、はいはい、呼んだ?」
「んん……っ好き。好きです、好き……」
「……あ……っと、そんなの耳元で言っちゃいけないよ、体がカーっとアツくなってくるんだから……、もう出したくなるじゃない……っ」

彼女の背中に腕を回して抱き寄せたら、奥の奥まで性器を差し込もうと突き上げる。ぐちゃぐちゃといった水音と肌のぶつかる音が妙に生々しく部屋に響く。

「ひゃっ、ゃ、あぁ……っんぅ、ーーっ」
「っあ、君、腰の動き、やらしすぎじゃない?ん……っ、く……我慢が、精一杯」
「す、すみません、でも、……気持ちよくて、……つい……んぁ、ぅ……っ」
「言ったそばから、そんな……っちょっと、タンマ……っこら……」

肩を叩く男の手だがどうにも弱々しい、気をぬくとイッてしまいそうで大変なようだ。自分が動くのをやめても彼女が晴市の腰に手を突っ立てて動くものだから快感が止まらない。

「ぅ、ぁ……っはあ、……はー……これが若さ?マナちゃんってば、スゴイ……」
「んっ、だって、先生にもっと気持ちよくなってほしくて……っ」
「もう十分、気持ちいいよ、ってあ……今気がついたけど、俺抱くどころか抱かれてるよねえ……っ全然リード取らしてくれないんだもの」
「えっ?あははっ?まさか……っん……だって、私も、すごく気持ちよくって……ひゃ……ぁん」
「く……っ、あんねえ、きみ、ペース、落とさないと君がイくまで待てない……かもよ。いいの?」
「それは。もう少し待ってください、一緒がいいです……っ」
「あっ、……だったら……んんっ、くう……ほんと、手加減してくれなきゃあ……」

心底参ったという声色の晴市の唇を塞ぐ。
一瞬体をばたつかせたが、ねっとりとしたキスにすぐおとなしくなった。ようやく解放されたら、マナを恨めしそうに見た。

「ふふふ。晴市さん、大好きです」
「好き好き言わないでってば……っほんと、無理かも……、あ……っ」
「ん……先生の、びくびくしてます、ね」
「ぅあ……。っごめ……もう我慢できないんだけど……っ、イイ?」
「えっと。ダメって言っていいんですか?」
「そうね、だ、だめって言われても、……こっちが駄目……っお願い、ダメでも許して、ね」
「っん!きゃ、ん……っあ、お、奥まで、……っきて」

マナの腰を両手で掴むと、ずちゅう、と最奥まで性器を押し込む。晴市は奥歯を食い締めて、どくどくとゴムの中に吐精した。

「ん……っあ、……はあ、……はー……声出るねえ、これ……」
「じゃあ、次は私も、イきたい……です、……んんっ」
「っえ!?あ、ちょっ……嘘でしょ、マナちゃん!ゃ……だ、君っ、動いちゃ、いけないものじゃない、ねえってば」
「んぅ……っでも。お願いです、……っはぁ、ん……」
「カワイく言われたって……、できないものは……っ、ーーっ!」

ぱちゅぱちゅ、律動が再開されて、とろけた目の二人だ。すっかり疲れた晴市がベッドに背中を預けたのが、ここだとばかりにマナが押し倒す格好となる。
問答無用で抜き差しされてるうちに。

「んっ、あん、は……っあ。先生の……元気になってきました……ね?」
「……ハイ……。もっかいできそう、です」
「ふふふっやったあ良かったです!嬉しい」
「うーん、ジムに通う日数増やそうかなあ。君に体力についていくために」
「それいいですね!」
「やだ、半分は冗談だったのに。でもまあ君のためだしねえ頑張りますか……よっと」
「ひゃあ」

急に起き上がった晴市に驚いて腑抜けた声が出てしまう。マナは目をパチクリさせると、視線があった晴市はニヤリと笑った。

「イきたいんでしょ。元気になったし、俺に身を委ねるってのはどう?」
「わあ!ぜひお願いします!」
「ん、じゃあそのままごろんして。よしよし偉い子ねえ。……さ、動くよ」

寝転んだマナに覆いかぶさって、口付けながら抜き差しを始める。すでにだいぶ高まっていた彼女だから、何度か突かれるだけですぐナカが収縮してきた。

「ふぅ、ひゃ、ぁん……っあ、んぅ、晴市さん、ぎゅーってしましょう……っ」
「はあ……っ。いいよお、でもあっついねぇ、冬なのに俺たち汗だくだよ」
「んぅ……なんか、はあ、溶けちゃいそうです……」
「っ……ん、そうね、俺も……、そうかもね。っあ、イキそう?ナカ俺のぎゅうぎゅう握ってるみたいだもの」
「は、はい、もう、……っ!ん……晴市さん、好き……っ好き、大好き」
「ああ、それこそ、俺溶けそうよ。頭ん中……っ」
「晴市さんは……?私のことどう思ってますか」
「俺?……そんなの、わかるでしょ、見てるだけで……っ。もはや好きじゃ足らないもの。マナちゃんのこと、愛しちゃってるみたい」
「あい……!?」
「うわ、待って。俺、重いよね?いいの忘れて、……ってあ、こら、……ナカ、しめないで……」
「だ、だって!急に愛してる的なこと言うんですもん!……でも、私も……愛してます。晴市さん」
「ああ……君に愛してるなんて言われちゃ、舞い上がっちゃうじゃない」
「先生、顔真っ赤ですよ!」
「ウン、恥ずかしいから見ないでえ。……っはあ、ていうか君のナカ、びくびくして……」
「はあ……っはい、晴市さんが好きって思ったら、なんだか、……気持ちよくって。が、我慢出来なくなってきました、かも……」
「さらに照れるようなこと言わないでったら。っぁ、はあ、俺も、もういつでも出せそう……っなの。一緒にイけそうね?」
「やった!ちゅーしながら、イきたいです」
「はいはい。お望み通りにしてあげますよ。舌を出して」
「……ん、ちゅ……っふぅ、……ぁん」
「っはー……んん、ぷは。ほんとアツイよ、どうにかなるねこれは」

マナはもっとぎゅっと彼の背中を抱きしめた。動きづらい晴市だが自分の快感と彼女の快感を追い求めたくて、責め立てるように性器をナカに差し込んだ。隙間から漏れ出た愛液がごぷりと鈍い音を立てる。それさえゾクゾクと快感になってしまうから、マナは目から涙が出た。いよいよ気持ち良さから逃げられそうにない!

「んふ……ぁん……っゃ……もう、だめ……んっ、んちゅ、……っーー!!」
「!あっ、君、そんな搾り取っちゃ、いけないじゃない、の……うぅ、ぁ……っ」
「ひゃ!ぁん、晴市さん!イッて、るのに、せんせ、動くのや、だ……っ」
「っあ、……く、……腰が勝手に動いちゃうの、……ご、ごめんね、大丈夫?もう、出し切るから」
「ん、んんぅ……っは、はひ……」

ずちゅう、とナカに根元まで埋め込んで。ドクドク男性器がしなる感覚がマナの背筋に快感を走らせる。くったり脱力した彼女の唇に軽いキスを与えて、吐精し終えた晴市は体を震わせた。

「ん……っふふふ。晴市さんおいで、ですよ。お疲れでしょう?抱きしめてあげますね」
「そりゃそうだけど俺重たいんじゃない?」
「大丈夫!ぎゅう!」
「……っああ。これめちゃくちゃ力抜けちゃうねえ……。お返ししてあげるから隣に寝かせて」
「はい……ふああ……」
「眠そうね。って俺も、ふあ……あくび、うつっちゃったじゃないの」

終わった安堵感から脱力感からか、強烈な疲労と睡魔に襲われて二人とも瞼を開けてられなくなった。







仮眠の末ようやく起き出した二人がベッドに座って眠気を覚ましていた。

「にしても普段使わない筋肉使ったから絶対酷めの筋肉痛きちゃいそう。いたわってねマナちゃん」
「すみません。先生への愛が深すぎて……たくさんしちゃいましたね!」
「それ言えばなんでもいいって思ってない?」
「まさか!あははっ」
「その笑顔……。こりゃ思ってたクチじゃないの」

笑っていたマナだが、ちょこんと晴市の後ろに座って彼を抱きしめた。珍しく真面目なトーンで、

「……ちょっと浮かれて積極的すぎたような。すみません……嫌いにならないで下さい……」

とだけ背中に謝る。なんとも不器用な謝罪に仕方ないなとため息をつく晴市だがどこか楽しげだ。

「嫌いになんてなるわけないでしょ。君よりずっと俺の方が愛の比重が重たいのよ?」
「そうは思えません!」
「いやいや、なんでわかんないの。明らかそうじゃないの」
「うーん?先生、……そう私を甘やかすともっと浮かれちゃいますよ?」

と、深刻そうに尋ねるので、思わず晴市は目を細めた。

「いいよ、甘えなさい。とことん付き合っちゃうから。そんな君も含めて好きになったんだもの。こんな俺だけどそれこそよろしく頼むよ、仕事もプライベートもね。マナちゃん」






おわり。




滝川「俺の校正が遅いって文句言ってたって?ばっかだな、迅速に校正なんてするもんじゃないんだよ、したら作家は味をしめてあっまだギリギリまで書いてていいんだなって思うだろ?したら原稿は落ちるから」
マナ「なるほど!さすが滝川センパイです!テクニックだったんですね!」
晴市「方便だと思うなぁ。滝川本気で漢字できないじゃないの。というかこれを作家の前で言っちゃダメでしょ」



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