出来のいい弟 | ナノ





いつもの場所にゴムがなくて、廉がボヤきながら部屋の隅に打ち捨てられてるコンビニの袋を取りに行った。

「…よし、ついた。姉ちゃん、四つん這いになって」
「わ、かった」

私の愛液が廉のものを汚す。お尻の割れ目に性器を挟んで、緩やかに動かした。

「腰揺れてるけど。色狂い姉ちゃん」
「(それは廉、の方、じゃん)」
「うわ、生意気な目…。でも賢くなったな。口には出さなくなった」
「…っ」
「俺ね、賢い女がタイプなの。馬鹿な女は姉ちゃん思い出して嫌でさ」
「なに、じゃあ、どうして、…ーーぁ!あっ…!!」

ーーズッ…!
奥まで一気に貫かれる。
口がぱくぱく動いて、声にならない声が宙に溶けた。

「はっ、ぎっちぎち……」
「ぅ、う……っはぅ、はぁ、…っ」
「辛い?待っててやるよ」
「……っふ、ぅ、はっ…ぁ」

背中をさすられる。
今日はやけに優しい廉が、私が慣れるのを待ってくれる。いや、でも最近はわりといつも、解れるまではこうかもしれない。

「っんん……廉、」
「ゆっくり、動かすぞ」

廉のが抜き差しされる。じっと待たれたナカは少し動くだけでさらに気持ち良くなって、いやらしく痙攣した。

「ーーあ、…ぁ、姉ちゃん、狭いわ…」
「んぅっ、は、ぅ…んんっ」
「じゃ、また、ゆっくり入れてやるから…」

ーぱちゅ、ず、ずっ……
淫らな水音を立てて廉のが押し入る。蕩けるほど愛液が溢れてて、太ももを伝ってる。

廉はちょっと一階を気にしながら、なるべくベッドを軋ませないように軽く腰を打ち付けた。

「ぁっ!」
「こら。姉ちゃん、バレたいのかよ」
「う、ぁ、だって、廉くんが、ぃきなり…っ」
「…。ちょっと待てなくなっただけだ」

廉の掌が私の口を塞ぐ。
口を閉ざされれば、ふぅふぅと息が荒くなった。より自分が興奮しているようで、自分自身に辱められる。

「はー…っ、ぁ、……あ、何…イクの?」
「…っ!……!」
「こんだけでイくんだ…笑えるな」

ぴたりと動きを止められる。
けれど動いてなくたって気持ちいいから意図的にもナカを締め付けてしまう。

「イくなよ、まだ」

ーーそんなの無理…ッ!
声を出せない私が、びくんと体を跳ねさせた。

「〜〜っ!!…ッ!!!」
「ぅ……ッーーおい、姉ちゃん、イくなって言ったろ…!」
「…っぷは、…っあ!ぁ、…っぁう……!」

外された掌の隙間を縫って喘ぎが出てしまう。シーツを引っ張って、布団を乱して、上半身はべたりとベッド伏せながら、まくらに顔を埋める。

「はぁっ、はーッ、…ナカ、柔らかくなった、」
「んっ…!廉、くん、…ゃ、しないで、」
「勝手にイく姉ちゃんが悪いんだよ、…俺も、出したくなった…!」
「ひうっ…ぁ、あ…っ」

ずちゅーーっ
抜き差しを始めた廉の肌が背中に触れる。いつの間にか脱いだ上半身は熱を持って、重なるともっと酷くなった。耳に吐息がかかる。切羽詰まった、興奮してる呼吸…。

「ひっ、はぅ…んんっ!ゃう、ううっ」
「はぁっ、はぁ…っ、ねえちゃん…」

廉が私を呼ぶたび、ちょっと現実に戻されるから嫌だ。そうだ、私は「姉ちゃん」で、廉は……。

「姉ちゃん、イッてすぐこうされんの凄え好きだろ…ッ」
「…っ!んぅ…っ、ふ、んぅうっ」
「またイキそうなんじゃねぇの?」

なじる声はちょっと笑いが含まれてる。実際にその通りで、

「ゃ、廉くん、ほんと、ゃあ…ッ」
「腰、ガクガクしてるぞ。何が嫌なんだよ」
「き、気持ち、よすぎ、…て……」
「はぁ?…そんな良いの?」

もっと声を弾ませた廉が、腰の打ち付けを激しくする。

「あっ、だめ、聞こえちゃぅ…ッ」
「姉ちゃんの声のが、煩いと思うけど…っ?」
「んぅ、うぅ、ゃ…は…ーーぅ」
「あー、…つか……俺も、イキそう…」
「く、ぅ…ゃう、…ぁあ、ぅ…ッ」
「ねーちゃん、一緒にイく?」

奥の私の好きなところに、角度をつけて差し込まれた廉のがぐりぐりと刺激してる。
そんな風にされたらすぐ余裕をなくす私は、

「ぃ…ーーーーくっ……っ!!」
「はぁっ、…っは…出る…、」

ビクン!って跳ねた私に合わせるみたいに、奥で廉のが震えてる。奥をぐいぐい突きながらどくどく精を放ってて、力を抜いた廉は私に体重をかけた。より密着した肌と混ざり合う汗が変に気持ち良い。

「ぅあ、…っひゃ、……んっ、ん」
「ふ、ぅ、……はー…ッ」
「はぅ、はぁっ、あ、ぁっ…廉くん…ッ」
「何…」

廉が私の顔に汗で張り付いた髪を指で取った。じっと見つめられたかと思うと唇が合わさって、どんどん深くなる…。

「ん…、ん……っは、ぁち…」
「…っ!ゃ、…だから廉、くんっ」
「えぇ?何だよ…言えよ…」
「ナカで、大きく、なって、」
「んなの当たり前だろ。まだやんだから」

それはわかってた。けど、ナカで大きくされるとドキドキしてしまう。枕に顔をまた埋める。廉は言ったそばから耳にキスをした。

体を横向きにされて、片足を上げられる。そのまま横から、廉がガツガツ腰を振った。

「…っ!?んっ!んんっ!!」
「声でかい…」
「〜〜ッ!」

打ち付けられるたびに身体中が気持ちよくなる。抱かえたまくらが涙とよだれで濡れた。全身びりびりと余すところなく感じてしまう。
ーーおかしくなりそう。

「は、はひ、…はあ、はっ…」
「姉ちゃん過呼吸?大丈夫かよ」
「んっ、だいじょぶ、だから、…やめないで、」
「…」

廉が生唾を飲む。その音で我に返って、なぜかまたナカをぎゅんぎゅん締め付けてしまった。

「は…やっぱ色狂いじゃん…」
「…ち、違う、廉くん、…ーーっ!」
「はー…っ気持ちい、…ねーちゃんのナカ…」

ぱちゅっ、ぱちゅんっ!
激しく打ち付けられて私は音の大きさに焦る。しかしすぐにそんな心配してられないくらい頭がぼーっとしてしまう。
仰向けにさせられ、廉の手が私の胸を鷲掴みにした。廉は私を見下げて息を荒くしている。もっと激しくしたいのに我慢してるって顔だ。

ーー指先が乳首を引っ張った。

「あぁっ!廉、くん…っ!」
「はー…っイイ…もっと締めろよ」
「ぁ、は…っぃう、…ゃ……ッ」
「あぁ…、姉ちゃん…、ナカ…、ヤバイって…」
「きゃぁぅ……んっ、んぅ……!!」

抑えきれない声にちょっと焦ったのか廉が指を口の中に差し込んできた。快感に体がびっくりして思わず歯を立ててしまう。マズイことをしたかもと奴を見つめた。

「はぁ…痛えよ……取り乱しすぎなんだよ…」
「廉くん、が……ぁ、んむ…ぅっ」
「…もっと、舐めろ。指…」
「んん…んぅ…〜〜っは……ぁ…」
「ふ……っ舐めながらまた、イクの…?」

廉が笑う。眉間にしわを寄せて、馬鹿にしたように。そのくせしっかり私の好きなところを擦って、えぐって、かき回す…そんな風にされたら私はすぐに達してしまうって知ってるのに。涙が溢れて、ベッドを汚した。廉は体を屈めてそれを舐める…。それから首筋を、耳を…。私は腰を淫らにも動かして、全身を痙攣させた!

「ん……ゃ…だめ…また…ぃくぅ……ッ!!!!」
「う……っ!…ぁ、……っあは、はははっ、イキすぎじゃねえの…」

繋がったまま動きを止めて上半身を起こした廉が、けらけら笑う。
ふー、ふー、肺がけたたましく上下に動く。廉は私の様子を確認したらまた腰を打ち付けた。イっても奴には関係ないらしい。私はもう辛くて。

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