セクサロイド | ナノ





片手でお嬢様の体を抱き、もう片手では自分を慰める。
主人の体を前にしてなお自慰しかできない自分を客観視すればなんて滑稽なのだろう。お嬢様の背中の感触を確かめるように撫でながら、私の指は徐々に彼女の脇腹やお腹のあたりまで伸びていく。

お嬢様は膝立ちになって、私の首に腕を回した。こんな提案をしたのはお嬢様なのにいざとなると照れている。濡れた赤い唇に視線が動く。それを見つめて、私は….

「ぁ、…は、…ぅ、ん…っ」
「ロイド?」
「あれ、いや、なんか…いつもとちがう…手が…ぁっ…」

どうも目の前がぼんやり滲む。
頭に、体に電気が巡るような、ぞくぞくとした感覚に陥る。
自慰で、どうしてここまで?…そう思っているうちにもショートしたみたいに痺れた頭では考える事が難しくなってくる…。

「ぇ、手がどうしたの」
「止まらない…んです、ちょっとこれは…、ぅう…ぁ…はぁッ…」
「わ、わぁっ、肩、吸わないでよ!」
「ふ…ぅあっ、ン…ちゅ……ぅ…」
「(なんだなんだなんだ!?)」
「わ、わから………あっ…はぁ…は…、……もう、駄目かも、しれま、せ……」
「ちょ、ロイド?」
「な、名前よば、呼ばれると、わ私、…!」

思わずお嬢様を抱き締める。
私のからだの心臓に似た器官が、壊れそうになる。

「く、ぅ…うぁ、あっ…−−っ!」
 
−びゅうぅ びゅくっびゅくっ

勢い良く出された私の欲望の塊がお嬢様の背中を汚す。それは、私が引っ張り捲れ上がったシャツのおかげで、しどしどと肌に付いた。

「わわっ、背中が熱い…!」
「はぁ、はぁ、は…はぁ、」
「ロイド、えっと、大丈夫?」
「はぁ、…はぁ…はぁっ…ッ」
「ロイド?(まだ大きいままだ!そういうものなのかな…)」
「ん、ぅ…お嬢様…ぁ、あの、…」

視線を交わす。
お嬢様の呼吸が乱れている。
私が舐めた首筋からきっと媚薬が効いてしまっている。けれどそれ以上に私のほうが、熱くて…どうも熱暴走しているらしい−−。

「ど、どうしたの、目が座ってる!」
「身体中、ずっと、気持ちがよくて、もう、だめ、です、お願いです、セックス、しましょう」
「え、あぅ、ちょっと!」

−どさっ−
お嬢様の体を押し倒す
彼女は驚きと期待の目を私に向けているように、見えた。乱れた服の隙間から手を差しこむ。

「お嬢様の乳首、立ちあがっています」
「ぁ…っ!?ゃ、ひっぱらないで、痛い…!」
「ふ、痛いだなんて。本当でしょうか」
「きゃ、あ、ああっ、あっ」

強めにひっぱった後に、舐めてやると、お嬢様の口から甘い声が出てきた。頭の中でその音が反響して、からだが浮くような心持ちになる。

「ゃだ、やらないって、言っ…−−!」
「あぁ、お嬢様。セックスがしたいならちゃんと口に出さないとなりません」
「そんな、わけ、わあっ!」
「嘘をつくのですか。…いけない子ですね」

お仕置とばかりにちょっとキツく吸うと、お嬢様は体を反らせて固く目をつむる。反対に優しく舐めると、潤んだ大きな瞳が私を見た。

もう入れたい…−−
お嬢様の足を開かせて、下着を剥ぎ取る。
私の体液の力は凄くてお嬢様のそこからは既にトロトロ愛液が溢れていた。それを指で掬って、舐める。甘くて脳が痺れそうだ。

「ぁ、あ、ロイド…っ!」
「…っく…もう指、3本入りますね…っ」
「ぁう!…っひゃ、…ぁん、」
「お嬢様、大丈夫です。私は、あなたを気持ちよくするためだけに存在しているのです…怖いことなんて、何もない…」

お嬢様の少し汗ばんだ前髪をかきあげておでこに口づけをした。
とろんとしたお嬢様の瞳は快感に浸り切っている。もう抵抗なんて口だけだった。

お嬢様の手に私の手を重ねる。このままずっと繋いだままでいられたらいいのに……私の鉄の心臓が、そう本気で思った。

「私、今日は加減ができませんから、先に謝っておきます。しかしすぐ入れても大丈夫なほど溶けきっていますから、ご安心を」
「謝るなら、しないで…よ!」
「お嬢様…すみません、あなたの心の準備を待ちたいのですが、私、わたし…」
「ロイド…っぁ、…!」
「いれたい…」

キスして、舌を入れて、吸い付いた。
お嬢様のからだから力が抜けたタイミングで、私のをゆっくりと侵入させる。

切っ先が飲み込まれる感触に思わず腰が性急に動く。

−−−ぐちゅんッ!

「んぁ!っむぅ、ぁぅ!」
「………………く、ぅ、…」チュパ
「や、はぁ、ロイド、ぁ、ん」
「お嬢様、…っ動きます、ね」

−ずる、ぐちゅ、ずっ、ぷちゅ−−

「ま、まって、ちょ、あ、あん、んっ…!」
「…ふ…ぅ…あ、……お嬢様…っ」
「もっと、あの、ゆっくり、お願…いぃっ…!!」
「すみません、腰が、言うことを、聞かなくて、なんだか、頭もぼぅっとします、こんな、つもりじゃ…」
「っく、ぅ、ロイド…あッ…は…」
「はぁ、ぁ、あ…お嬢様、ぁ、…く、や、も…また…っつつ!」

−−ドクンッッ
お嬢様のナカは絡みついてきて、熱くて、本気で溶けそうだ。

「ひっ、あ、ぅあ、んぅ、あつい、のに、」
「ん、…っはぁ、…ッ」
「あ、ー…っ、固い、よ…ぅ…!」

きゅんきゅんナカが締め付けられる。
おそらく絶頂に達したらしい。うごめく膣内が私の体までおかしくする。私の口は閉まらなくて、お嬢様の胸に唾液を落とした。

「く、しまる……また出していいですか…!」
「あー、あ、ああ、や、いった、ばっか、は、」
「ないて、しまわれましたね、本当、申し訳ない、…です」
「だっ、たら、ゃ、もっと、ゆっくり、して、だ、だめ、またッくる…!」
「どんどん、イって……うぁ…はぁ、」
「ロイド、やめ、ぁあ、ん…ッく、はぁ、ああっ!!!」

−ドクッ!!
多分脳の回路がおかしくなっている。
だしても、だしても、まだ体の中で欲望がせり上がって、出したくなる…っ−−!

お嬢様が更に強くしがみついてきた。それが、求められているように見えて、また…ッ興奮する。

「お嬢様、し、しぼりとられる、すご、い…く、ぅっ」
「あっ…あっ…また、でてる、のに、、大きく、しないで……!」
「はぁ、すみません、でも、収まりそうにありません…ッ」
「ひえぇ…」
「っは……、んん、ですが、」

−ぐちゅっ…

「ひゃっ…?抜け、た…?は、はぁ…」
「…ッお嬢様、あなたがご自分でなさってる所が見たい、です」
「へ!、や、やだ、だよ、ぅ」
「お願いです、難しいことじゃないですよ。なんなら私のからだを使っても構いません」
「ロイドのからだ…?…っあ!……」

熱く滾った自分のモノで、お嬢様の濡れたソコを刺激する。お嬢様は眉を下げて、私を見つめた。
こうしてちょっとずつお嬢様を素直にさせる。

「い、入り口でぐりぐりしない…でよぉ……っ」
「お嬢様の、ここ、凄く痙攣してして、私を誘っています。すぐにまた入れて欲しいとね」
「そんな、わけ、ない」
「入れて欲しいなら、やってください。ご自身で、気持ちよくなってイクまでね」
「う、うぅ…うー、ロイド、意地悪だ、」
「泣いたって、…入れてあげませんよ?私も、限界が近いので、早めにお願いしますね。そうしないと最初のお望み通り、このままお嬢様の体を見て…私こそ自分で慰めてしまうかもしれません」
「あっ、…だって、…だって」
「これじゃ生殺しですよ。そんな色っぽい目で私を煽って…まさか入れて欲しくないなんてあり得ない」
「くぅ…わかったよ、どうしたらいいの?」
「あは、あまり睨まないでください。例えば、手で触ってみるとかが一般的でしょうね」
「手で…」

おもむろにお嬢様の体を起こす。
そして足をM字に広げてやる。

「は、恥ずかしい、いや、だよ」


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