セクサロイド | ナノ




ロイドは燕尾服の前をあけていきり立ったそれを出す。
とてもリアルで、赤黒くて、血管が浮き出ている。ロボットは血が通ってるわけないのに何がどう浮き出てるのか…と、この状況だというのに真剣に考えてしまった。

熱いそれでぺちぺちと胸を叩かれる。
私を見下ろすロイドは恍惚の表情を浮かべ、この大きくて固いものを私の肌に擦り付けた。

「立派でしょう。執事型の私はわが社のアンドロイドの中でもトップクラスのサイズなのですよ…まぁあなたが処女だというのは嬉しい誤算でしたが…まぁ大丈夫でしょう」

大丈夫なもんか!
いったい何を根拠に大丈夫と思ったのだ!そして処女で何が悪いんだ。まだ明日を夢見る大学一年生だ!

私が憤りを隠せないでいる間にも私の胸の間にそれを挟んで鈍く腰を動かし出した。

「ひゃ!?」
「ん、…っ、お嬢様の肌は柔らかくて、まるで私を興奮させるためにあるようだ…っ」

暫くするとその先から粘着質な液体が溢れてきて、腰を動かす度に卑猥な音が鳴る。
ずちゅずぢゅと胸を行き来するのが厭らしい。

「(す、すごい…なにこれ、)」
「ん、お嬢様。そんな食い入るように私のモノを見つめて…ッ、」
「っ…!」
「私を煽っていますか?愛らしい人だ」
「(は!?)」
「ん、んぅ、…っふ、ふふ、処女の癖に…興味がお有りのようで…」

ロイドのモノは熱くて、ひくひく反応している。浅ましくも目が離せない私をロイドは満足そうに見つめた。

「…はぁ、…っふ、一度出しますね。そうしないとナカですぐ、イキそうです…」
「わぅ…!?」

−−びゅくっ…!
ロイドの指が彼のモノの先端を軽く引っ掻くだけで、音と共に、液体が私の顔を汚した。私は一瞬目を閉じて、それからロイドを睨む…。

ロイドの顔が、赤くなってる。
濡れた唇と、熱い体温が私に伝わる。
その時の顔が色っぽくて、ぞくりとした。

「っはぁ……は…っ…お嬢様…」

唇からぽたりと涎が私の胸に落ちる。
ロイドはそこに舌を這わす。
それから私の顔に飛んだ自分の精液?を丁寧に舐め始めた。

ーぴちゅ、くちゅ…っ

「ん、ん……っ、」ぺろ
「(ひゃー!)」
「はぁ…っほら、綺麗…」ニコ
「…!」ドキドキ
「私のこれ…入れて欲しいですか?」
「んぅっ…!」

ロイドは私の足を閉じさせ、その隙間に自身をねじ込み、素股のポーズを取った。

「む、むう!」ジタバタ
「あぁ、そんな嫌がるポーズをとらないで下さい。…私の前じゃ理性なんて要らないんです、よ」

−体が疼いてどうしようもないのでしょう−
ロイドが私に囁いてくる。普段より一段と落ち着いた声が、体に染み渡る。ちょっと掠れているのが彼の興奮を表していた。

緩やかに彼が腰を動かす。
もう何も考えたくない…そんな気持ちになってくる。いやそれどころか、もっとスゴイことをしてほしいような…下品な好奇心がどんどん膨らんでいく−−!

きっと全て媚薬のせいなのだろう。
多分、そうだ、間違いない。

ロイドのモノは私の股の合間で擦っているうちにすっかり硬度を取り戻して、入り口をつついてくる。

「(そんな姿見せられたら、堪らない!)」

ロイドはそっと私の口枷を取った。

「お嬢様、命令を」

硝子の瞳が真っ直ぐ、私を見つめた。

「さぁ」

耳の後ろを甘く吸われて、そのまま夢中になりそうだ。

ひと通り悩んだ私も、相手はロボットだと今一度思ってしまえば。
…次の言葉は容易く出た。

「いれて、ほしい」

鈍く光るロイドの目を見つめた途端、口を開いてしまった。

「かしこまりました、お嬢様」

ロイドがまた笑顔を作る。
それは大層愉快そうで、心のこもった表情だった。私の右足を持ち上げると、ロイドは自分の肩へ乗せる。それから深く息を吐いて腰を動かした。

−ずちゅんッ

「ひぁあ…ッ!!っあ、ぅあ…っひぅ、う…っ!」
「ん、…っはぁ、あ…っ、お嬢様、そう…私に捕まって……」
「あぅ、ロイド、大き…っ」
「ふ、ふふ、お嬢様がそうさせたのですよ?あんまり厭らしく私を求めるから…責任とってください」

−−ぐちゅくちゅっ
……ちゅぷッッ−−

どこか急いだ調子で男根が私のナカをうごめいている。遠慮のない性急な攻めに私の体はいとも簡単に感じてしまっていた。

「ゃ、あっ…ぅあッ!」
「はっ…なんて、淫らでしょう、お嬢様」
「きゃ、ぁ…ッ、な、にこれ、きもち、ぃ……っ!」
「ふ、……っぁあ、そんな良さそうな声を出しますと、私まで…っ感じてしまいます…っく、」

口枷から開放されたこの口は私に了解なしに声を漏らした。けれどこれまでとは性質のの違う快楽が襲ってきて、そんなこと気にする余裕もない。

「私のものは、いかがですか…っ」
「ん、ふぅ、き、きくな…っばか!」
「言葉遣いはこれから治していきましょうねぇ」
「はぁ、はっ、や、っぁん…っくぅ、ッ」
「ぁぅ、し、締めすぎ−−です、お嬢様っ…!!!」

−−ドクンッ

綺麗な顔が歪んで、熱く大きな吐息が漏れた。
ロイドがシーツを引っ張って、酷く乱れて捲れる。
ロボットのくせに酸素を求めて大きく息を吸う音がした。

−グチュグチュ−−−ッ

「…ひぅっ、うっ、あっ、まって、うごかないで」
「あぁ、ですが、お嬢様のナカが気持ち良すぎて…、止まれません」
「だ、だめだって、今…ぅあ、ひゃ、ああっ−…んッ」

ロイドのモノが体から出ていって、ほっとしたのも束の間、世界が反転する。
半ば強引に私を四つん這いにして後ろから再度、遠慮なく押し入られた。

「いっ…!ゃ、っ、あっ、ぁう…ッ!」
「はー…っ、はぁ、もっと、深く、したいです、」
「ひっ…ぁ…−−っ!!」
「くっ……ーう、……はぁ、良い…っ」

ピストン運動と同時にロイドの手が胸に伸びる。大きな掌が捕まえたそこは厭らしく形が歪んだ。優しくロイドの指が囁いて、どこかしこも、熱くなる…っ。

−こんなロボットに、私はいったい何をされているのだろう−
私のこの疑問に気がついたのか、ロイドが耳元で囁く。ぴったり触れた柔らかな唇から、差し迫った声が発せられた。

「私のことを、すきに、なって…ください」
それは落ち着きとはかけ離れた声色で、絞りだすように私に届いた。
「お嬢様は私がすきになる。もっともっと、すきになる…」
「な、…っ、どういう、いみ、…っ!?」
「私と同じくらい、あなたも私を…っすきに…!」
「−−っ!!」

後ろから体を抱かれて、腰をガンガン打ち付けられる。熱が、汗が、混ざり合って、今の私にはロイドの言葉がまるで入ってこない。

ただ、彼に身を任せれば、気持よくなれる−−それだけだ。

「ロイド、そんな、同じとこ、つかないで、ッ!」
「あは、お嬢様…、もう一度名前を呼んでください」
「は、ぁ、…っ聞いてる?ロイド…っん、あっッ」
「ふふ…あなたは変に素直で、それでいて、とても…っ」
「ん…−−っ、ふ、ッぁあ!」
「淫乱、です…ね。初めてでこんなに、乱れて…っ」
「それ、はロイドが、きもちょく、するから、」
「私のせいにするのですか?あなたが勝手にこう…腰を揺らしているのも?」
「ひ…ぁ、ゃう…っ」

ロイドが背中を舐める。それさえゾクゾクする…っ。ロイドは私のそんな感情も見越しているらしい、反応を確かめるようにちゅうちゅう、吸った。

「なんて…少し意地が悪かったでしょうか」
「ん、ん…ぁう、ロイド、ゃだよ、ぅ…」
「ふふ、お嬢様、可愛…っぃ、い…」
「きゃ、ぁ!あぅ…ッ!」
「虐めたく、なる…っ、ここ感じるんですよね?奥のところ…っ」
「ひゃあ!」
「ふふ、…っぁあ、はぁ、…っん、…私、いきそうです」

私の反応を楽しんでいたロイドが、色めいた声を出す。私を−−人間を全力で落としに来ているような甘い声だ。もっと気持ちよくされる予感があって、私は焦る。だって、
−−どうにかなってしまうんじゃないかという不安があった。

「ぁうう、だめ、だめなの、そこはぁ…」
「お望み通り、ここに…出しますよ、奥まで…っ私のでいっぱいにして差し上げます」
「ひぅ…ッん、ロイド、っぁあっ、だ、だめ…」
「私のを、ナカに、…だして、−−−っ!」
「ゃあ、ぅ、ふぁ、ぁん…〜〜っ!!!」
「く、……っ!」

−−びゅるるッ

キツく抱きしめられて、奥にロイドの精液(?)が放たれる。

ロイドのモノの痙攣が落ち着くと、奴はベッドに突き立てていた腕の力を抜いた。
そのまま倒れこむと私は下敷きになってしまう。ロボットのくせにすぐ動けないらしい。体は沈めたまま甘えるように首筋にキスをしてきた。

「お嬢様…愛してます」
「はぁ、っ…ん、まだ、ナカ…っ動かないでぇ……」
「お嬢様がきゅうきゅうしめるから…っあ、はぁ、…っ」
「ひぅ…っ!や…っこら、…この、…ばか…っロボット…っ!」

やっと、落ち着きを取り戻した体に鞭を打って、とりあえず殴った。









「はぁ…とても良うございました!お嬢様、私達はセックスの相性が抜群かと思います!」

−−ですから、これからも私に愛を、くださいね!
聞いても居ないのにやたら饒舌にロイドの舌が回る。

むっつりしている私の目の前で最初と変わらない笑顔を浮かべるロイドを睨みつけた。
彼はキョトンとした後に、首を傾げてかわいこぶる。

「おい!」
「…?なんでしょう、お嬢様」
「どうしてこんなことした!」
「お言葉ですがお嬢様、その男性のような言葉遣いは」
「うるさい黙れ質問に答えろ!場合によっては全裸で電車に乗らせる。月曜朝7時代のに乗らせる!痴漢されろ!たいほされろ!」
「えー…と?もしやお嬢様、セクサロイドを理解をせず私と行為をされたのでしょうか」

ロイドの眉がわざとらしく下がる。非常に言いにくそうに、言葉を紡いだ。

「これから私の話す言葉は愛を持って聞いていただきたいのですが…」
「なにが言いたい!」
「説明書をご覧になればわかりますが、実は私はアンドロイドとしてはかなり特殊かつ上級な存在でして」
「?」
「マスターとの性交によってエネルギーを補給するのですよ」


「は?え………どゆこと……」


「少なくとも週1でエネルギー補給が必要です。もっと言うなれば初回一週間は毎日補給が必要なのですよ。あぁまさかお嬢様がこんな常識をご存じ無いとは…!今夜のエネルギー補給も無しに早々に床につかれるものですからああこういうプレイかなとか思ってしまいましたよ」


「    」←まっしろ



ロイドは本当に申し訳無さそうな顔をしている。
が、なんとなくこれは演技なのではないかと思う。
ニコニコ笑顔を携えて過ちを正当化するセックスロボットを憎々しく思いながらも、こうしてロイドとの初夜は波乱のうちに過ぎていったのだった。




End



▼ロイドはテレビっ子


「まどかお嬢様が死ぬのは禁じられている!」
「今更例のアンドロイドドラマ見たの?あぁ再放送してたんだ」
「とっても素敵なドラマでした…これぞ愛ですね!愛!」
「ロボットもドラマ見るんだ…」

翌日

「ただいまー。あれ?ロイド?」

バタバタロイドはまどかの元に走ってくる。

「お嬢様!お帰りなさいませ!」
「どうしたの?出迎え忘れるなんて珍しい」
「すみません録画していた映画を見ていました」
「へぇー」
「あぁ、私の体もしゅわちゃんみたく変えてもらおうか…本気で悩みますね」
「あぁ。たーみねーたー、ね」
「地獄であおうぜ!ですよ?」
「へぇー。ですよ?」


翌日

「あぁぁ…!」ボロボロボロ
「うわロイド!どうしたの泣いて!」
「これ、これですお嬢様!」
「あぁ深夜再放送でAIやってたんだ。昔流行ったねぇ」
「あんまりです、あんまりですよお嬢様!」
「(こいつ、かわいいな…)」
「もう最初から私、泣いていましたよ!主人公の少年ロボットが子供のいない夫婦に買われるも、その後に実子が生まれた夫婦から疎まれ…」
「知ってるよ」
「お嬢様」

ぎゅっ、とロイドの両手がまどかの背中に回ってそのまま彼女を引き寄せた。

「な、何?ひっつかないでってば。私宿題やってるの。実際に授業始まる前からどうしてやんなきゃいけないんだろうね…ってロイド?」
「お嬢様は私を愛してくださいますよね?」
「…急になんなの、暑苦しいよ」

更にぎゅーっと抱きしめられるまどか。

「…」ドキドキ
「はぁ…なんて怖い映画でしょう」
「…はいはい。よしよし」

仕方なく彼女はナデナデと頭を撫でてやる。

「お嬢様!なんてお優しいんでしょう!」
「わっ!」

ぎゅうううっとキツく抱かれて痛みにまどかは顔を歪めた。

「痛い!いたいいたい捨てるぞこら!」
「はぁ…すみませんお嬢様。私に構わず宿題を」ぎぅうっ
「うん(あったかい)」
「はぁ、今日はずっここうしていましょうお嬢様」
「(しゅ、しゅくだいどころじゃない!)」どきどき


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