セクサロイド | ナノ




ーちゅ・・・ッ

わざと音を立ててロイドが私の首筋にキスをした。
そう愛撫されるうちに腰が動いてしまう。

「−っは、…ナカ蕩けて、すごく…イイ」
「は、ずかしいよ、ロイド」
「ん…ッ、休まないで。お嬢様、」
「ぁう、あ…っ」
「ふぅ…ふふ、いいですよ、イキそうです」
「〜っ…!」
「抱きしめて…」

ぎゅううっとできるだけ力を入れて抱きしめた。
それからロイドに向き直ると、ギラギラした瞳が私を刺すように見つめてきた。
熱い吐息が、廊下を淫らな場所にしてる。
目の前の男が甘えるように頬に唇を付けた。

「おじょうさま…もっと…」
「むむむ」ぎゅうう
「はぁ…ッ、う…−−っふふ、私も、して差し上げましょうか?ほら」ぎゅう
「(ばかっぷるなのか!?)」
「ん、…は…あ…ねぇ、お嬢様」
「ロイド?」
「ちょっとだけ、激しく動いていいですか?」
「わ、わわ、ちょっと、」

グチュッ−−さっきより音がうるさくなる。
揺さぶられるたびに気持ちが良くて、キスをしたくなるけれど、抱きしめられていてそれもかなわない。仕方なしにはだけた燕尾服から覗く肩に舌をつけた。

「あ、ぁ、お嬢様、私のマネですか?」
「ん…ッ、ロイド、気持ちいい?」
「…−−は、…っはい、とても、…ぅあ、耳、まで、」
「(おかえしだ!)」チュ
「〜〜!っん…あぁ、いく…」
「いく?」
「…お嬢様、っはぁ、ぁ…中出し、しますよ」
「(へんな言い方しないで!)」
「さて、変でしょうか?ありえないから?さて、どうでしょうか…とにかく、奥に、」
「な、なに、わ、んん…ッは、ぁ」
「出します、私の、お嬢様の、なかに…」
「ひゃ、あ、あぅ、…っんん、!」
「ちゅ…ー…ん…っは…ぁ、−−ッ!」

−びゅくっびゅくっ…!

「っは、…はぁ、…っくっ…!」
「だ、だいじょうぶ?ロイド?」
「んん…〜〜おじょうさま、」
「?」
「好き…」

−ちゅ…ッ










風呂場まで連行されて何故か一緒に風呂に入ることとなった後、リビングで髪を乾かしてもべったりと離れないロボットが流石に鬱陶しい。

「やっと帰ってきた学生証−!もう二度と!こんなことしないで!」
「それはもう。お嬢様次第でございます」
「このやろ…!」
「しかしお嬢様もついに大学生ですか…」
「なんで君がしみじみしてるのかな?」
「悪い男がついてはなりません!私もご一緒したいです!」
「だ、だめ!です!」
「どうしてでしょう」
「あたりまえじゃん!」
「お願い、お嬢様。一緒に行きましょう、大学」
「…。もしかして私がなんでも許してくれるとおもってない?」
「そんな!まさか」ニコリ
「私にも人生がある!」
「分かってますよ!お嬢様は私のお嬢様です。これからさき、ずっと、です」
「あれ・・・?わかってる?」
「分かってます分かってます」
「…????」

後ろから腕を回されて、背中にロイドの体温がじんわりと伝わってくる。
これじゃ実家にいるときと変わらない。一人の時間が出来ると思ったのに、この男があるとそうもいかないじゃないか。

私の不満に気がつかないロイドがこちらに体重をかけた。

「はぁ…まったり…この時間こそ愛があるからこそ、ですね!」
「(まーたはじまった)」
「ねえお嬢様、私の事、好きですよね?」
「ええ?あんな狡猾なマネして性行為を強要するロボットなんて愛せません!」

返事がないのでロイドを見ると、きょとんとした顔をしていた。

「こんなに私はあなたのことが好きですが」
「首を傾げてもいけません!もう私はほだされない!」
「なんと…お嬢様はもう少し素直にならねばなりませんね」
「え、」
「好き、ですよね?私の事」

優しく押し倒されて、逃げられないように両手を繋がれる。

「な、なにするんだ!」
「好きって言うまで、離しませんよ」
「ちょ、……この!(本気で離さないつもりか!?)」
「お嬢様、私はずっとこのままでも大変愉快ですけれど」
「す、すき、すきだってば…!」
「おや…可愛らしい、そんなに私が好きですか?」
「い、いわせたくせに!」
「ふふ、多少この言葉に貪欲なのは仕方ありません。だって私はお嬢様の愛がないと生きられないのです」
「…へ?」


「さあ、起きて、お嬢様!夕食一緒に作りましょう!」
「むむむ…(こいつ)」


私を抱き上げて、キッチンまで拉致する。
完全にロイドに振り回されてる私が4日めにして出来上がってる。

私はため息を付いて、ロイドに向き直った。


「いつもは勝手に作ってくれるのに、私の手伝いは必要?」
「お嬢様は女性ですから、こういうことが役に立つ時が来ますよ!いつか、きっとね」
「…うん、なるほど」
「教えて差し上げましょう!」
「よろしく」
「はい、私は厳しいですからね!ついてきてくださいね!」
「(ロイドのペースについていくのはちょっと…自信ないかも)」


テキパキ鍋を用意する男の背中を見る。
視線に気がついたロイドが私の気持ちもきっとわかった上で笑いかけてくる。
ずっと見てるとときめくから、あわてて目をそらした。







END

「なるほど次回は料理プレイですか。安心して下さいお嬢様!私はそっちの造詣も深いですからね!」
「ちがうよ!ていうか何の話かな!?」

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