セクサロイド | ナノ




入り口より中程の壁を指の腹がスローに押す。
かと思いきや力を抜かれ、また押される。じっくりと時間をかけてそれを繰り返された。

「は…っはぁ、ッはぅ」
「ふふ、お嬢様、腰が動いていますよ。物足りないのですね」
「そういう…わけじゃぁ…!」
「でも、ナカに意識を集中していてください。私の指を感じるのです」
「あッ、はぁっ、んぅ〜…ゃ、熱いッ」
「少し激しく指を動かしますよ」
「っあ、あぅ、は…っあ、あ!」

熱くなった内部のいち部分をロイドの指が刺激する。一旦休んだかと思うとまた激しくされてガクガクと反応してしまう。浅くなる呼吸が、取り乱している事を相手に伝えそうでーー嫌になった。

「や、やだ、やめて−−ッ」
「気持良くないですか?」
「いいっけど、だから、いやなの…!」
「我慢なさい。そうすればもっと良くなれます」ちゅっ
「−−きゃう、う!」
「いけませんね。腕で顔を隠しては、あなたの表情が見えない」
「だ、だって、ぁ、あ…ッ本当、なんか…へん…!」
「ふ…どうぞ、イッて下さい」
「いく…いっちゃ… あぁ、ッぁん…−−! 」

びくん、と腰が動いた。
今までとは質の違う快感に、とてもじゃないが自分を取り繕えない。
強く握ったロイドのシャツを手放した。快感が押し寄せて、握っていられなくなったからだ。
ロイドは相変わらずの笑顔を向けるから尚更、私だけが淫らなように感じてしまう。

「お嬢様!いかがでしたか?」
「あぅ、う…、何…」
「いわゆる潮吹き、と言うそうです。あぁ、まだ太ももが痙攣していますね、そんなに気持ちが良かったのですか?」
「ん…ッ、はぁ、ッ、はー…っ」
「おやおや。そんなに乱れては、…はやく私のものをいれなければって使命感すら感じてしまいます」
「ひゃっ!?」

私の背中を壁につけて、覆いかぶさるロイドの影が視界を暗くする。
ぴとりと秘部にあてがわれた熱い欲望の塊が主張してる。

「お嬢様、もっと甘えて下さい」
「ロイド…っ!」
「そう、私の首にぎゅうっと腕を絡めて。」
「あ−−…ッ!」
「く、…っはぁ、ふふ、奥まで…ッ入りました」
「ううう、じんじん、する」
「お嬢様、動いて…」

そんなことを言われてもどう動いたらいいか分からない…−−!
ロイドの顔を見つめると、早くと急かされる。
とりあえず見よう見まねで腰を動かした。

「あ、ふ…っ、こうかな…?んん…」
「そうですね、上手ですよ。…ッはぁ…感動です、お嬢様がこうして動いてくれるなんて!」
「やめようかなぁ」
「ふ、お嬢様、ご冗談を。こんな、激しく動いて、今更やめるなんて出来ないんじゃないですか」
「…!むむむ」
「っ…はぁ、熱くて、気持ちが良いです…」

トロンとしたロイドの目はとても気持ちよさそうでこっちまでうつってきそうなくらいだ。
見つめる私に気がついたロイドが唇を合わせてきた。

「わ、ぅ…っ!」
「−−っん、んん、…はぁ、」
「…っロイド…」
「どうしましたか?」
「…なんでも、ない…」
「ほら、ちゃんと言わないと。どうして欲しいのか」
「…、ずるい……」
「言わないと、してあげません。ね?早く、言ってください」
「うう。…動いて…」
「動く?どんな風に?」

そのくせロイドの言葉の端々が弾んでる。
顔を私に近づけて、首を傾げるその様はもはや定期だ。
恥ずかしくて直視できないけれどどんな表情をしているのかは見なくても分かった。

「いっぱい、動いて、気持よくして欲しい…」
「おや〜。”私の”お嬢様はえっちでいらっしゃいますね」
「う、う…!強調いいから、そういうのいいから!」
「ならば思う存分、動いてあげます」
「っ!あ!…ん、ぁ、あぅ!!」

ゆっくり、ロイドのが抜かれて、侵入して、体を揺さぶられる。
奥をじっくり抉られて思わず奴にしがみついた。

「んん、〜〜っふ、ぁ、ああ、」
「はぁ…ッそうだ、ご存じですか。女性の体は好きな男の形に変わるって言うそうですよ」
「へ?…どういういみ…!」
「決まった相手としていると、ナカの形がその相手好み(というと語弊がありますが)に変化するそうです」
「(なんて下品な!)」
「つまりお嬢様なら、私、…ですね」
「う!…っあ!んん…〜ッ」
「だって、やればやるほど、…気持ちが良い」

唸るように息を吐いて、ナカをゆっくり出入りするから、ぎゅうぎゅう締め付けてしまう。その自覚がある。激しく動くのではなくて、あくまでのんびりと動かれる。それが全身にじわじわ広がっていくからたちが悪い。

「ん、ん…ゃ…、大きい…」
「こうするとよりサイズを感じませんか?」
「ふう、ぅ…悪趣味…!」
「ふふ、からかうととっても可愛らしいので。つい」
「(こいつヤダー!)」
「それに、お嬢様はその度に感じてる」
「む……っあ、ん、んん…!」
「あ…。もしかして、イキそうですか?」
「−−あっ…!」

奥をグリグリといじめられて、声が止まらない!
反射的に抱きしめたのを肯定と捉えた目の前のロボットが、耳を舐めた。

「でも、まだイってはなりません」
「え、ぁ、でも、…ッ!」
「我慢して下さい」
「う、うう、や、…ッできない」
「どうして?」
「ひゃ、うう、耳、なめないで、なめ、ないでってば、あ」
「おじょうさま、可愛い」
「(〜〜!)何でそんなことするのだ…!」
「それはもちろん我慢してるお嬢様が見たいのです」
「とか、言いながら、動くのやめて…!」
「ええ?」

こいつ!
いいかげんにしろって思うけど、思うけど…!

いきそう…!

「あ、ああぅ、う…ッ−−−!」
「っ…。おじょ、うさま、んん…」
「っは…はぁ、…っはあ…っ!」
「いけない子ですね、許可もなしにイクなんて」
「だ、って、だって…!許可とか、いるの…?」
「いります!」
「えぇ…なんでぇ…」
「一緒にイキたいからに決まっているでしょう」
「(き、決まってるんだ)」
「お嬢様、こうなったら仕方ありません。私をイカせて下さい」
「え、」
「さっきみたいに激しく動いて、今度は私が達するまでです」
「えええ!」
「お嬢様も二回イッたくらいじゃ足りないんじゃないですか?…ね?」
「ロイド…ッ」


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