セクサロイド | ナノ




「えーうわぁ、これどうしよう…」

とりあえずロイドをじっと見る。
かなり高価なこいつに埃を被せる選択肢は正直…

あった。

「コウインってつまりその…そういうことだよね…口で…うわぁ。まじ無理だわぁ、ロイドごめんね自慰発電オナホの暴走制御パッチがくるまで待っててね」
「イヤァ…」
「あ、話せる?ロイド、そういうことだから」

ロイドの瞳の光はやはり点滅していて、いつもの憎たらしい笑顔も消え去っていた。視線は私をとらえず、どこか宙を見ている。

「お嬢様…こんなときの、ために」
「ふぇ?」
「あなたの大切なもの、隠しました」
「はぁ?」
「…お嬢様の愛を…私は信じていますからね…ざまぁ…ピー…」
「え、ちょ、ちょっと!」
「……」チカッチカッ

点滅のスピードが早くなる。
そのまま暫くチカチカしたと思うと、いきなりふっと光が消えた。

「えー!?」

あわててリビングに戻って荷物の確認をする。
財布や携帯は手をつけられていなかったが、どこを探しても学生証がないのだ。先ほど学校関連の書類を広げていたときに掠め取ったのだろう。

「あいつ…!どこに隠したんだ!!」

もうなんの反応も見せないロイドの燕尾服のポケットを漁るがどこにもない。学生証で出席をカウントする仕組みの大学だったので、ないと大変困るものだった。

「ロイド、起きろー!どこに隠したの?」

肩をがくがく揺らしてみた。しかしなんの反応もない。これはつまり…ロイドにエネルギーをチャージしないと駄目ってことらしい。

「完全に謀られた…」

返事もしないロボットの前で私は途方に暮れた。

どこをどう探しても見つからない学生証ーー私に選択肢はなかった。


「(ええい…どうにでもなれ…!)」

壁に背中を預けて腰を下ろしているロイドのベルトにとりあえず手をかけた。

ぴくりとも動かず、目を閉じているロイドの様子は異常事態に見えて…なんだかやばいことをしている気分になる。とりあえずロイドの一物を取り出しては見たものの…口淫の経験にもちろん乏しい私はなにから手をつければ良いのかわからない。

このような行為を仕方がないと思うのはあのロボットにのせられてしまっているとしか考えられない。

とりあえずこの無機質なはずのものを舌で舐めてみた。
ふにゃふにゃで別段熱くない状態のロイドのものを見るのははじめてだったからまじまじと観察してしまう。これがあの凶悪な姿になるなど、本当なんだろうか。柔らかいそれを手で支えて口に含む。

なんの反応も示さないロイドの顔を見ると、端麗な容姿を改めて実感させられた。
今なら何をしても私の思いのままだと考えると…、なんだかいけない扉が開きそうだ。

「んぅう…っ」

頑張ってくわえるのだがなかなかロイドのものは反応しない。
これではいつまでたっても終わらないのでいろいろな方法を試してみた。特に舌で刺激すると少し熱をもった気がしたのでそこを攻めてみる。すると徐々にロイドのものが固くなってきた気がした。

「…っは、……辛い……」

口でずっとするのはあまりに疲れるので手でぐにゅぐにゅ揉んでみる。


ーぴかっぴかっ
「!」
やっと止まっていた呼吸が再開された。
相変わらずぐったりとしたままだが…。質量を増していくロイドのものに舌を絡めて、吸ってみた。
先の方から少し液体が漏れてきたので、このままいけば直ぐ出してくれるかもしれない。それを丹念に舐めとる。

「はぁ……ぅ……、ん…?なんか、」

暫く続けているとどうも体があつい。
そういえばセクサロイドの出す分泌液は興奮材になるって言っていたっけ…。なにもされていないのにこちらの呼吸が乱れて、汗をかいてきた。

(このままじゃイカせるどころじゃないかも…!)


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