ブラックお屋敷 | ナノ




3


「っは、…ぅ…んぁ…、ぁ」
『…』
ぐにゅぐにゅと体…胸に触れる度にチカの口から甘い喘ぎが漏れるので、南郷は不思議に思った。

『あなた、ちょっと感じすぎでは…』
「ぁふっ…南郷さんが…そんな、触るから、です」
『いや、だとしても』
「なんか、自分でやるのと、全然っ…違、…あっ!」
『そんなに?』
「んん…ぁ、だめ、…それ以上、は、」
『え?』
「ぃ、いっちゃ……ぁ…あ、あうっ!!!」

びくんっ、
『!』

「っ…う…っ………」

――ぴくんっぴく……っ

『…チカ、』
「はっ……あぁ、見ないで、」
『(…)大丈夫ですか?』
「…うぅ…っ…はい、ですが、」
『?』
「そんなまじまじ、見られてしまうと、感じちゃ、い、ます」

真っ赤な顔を隠すように手がチカの顔を覆う。それよりも長めのメイド服の中に興味が沸いて、南郷はぺろりと捲った。

「ひゃっ!?」
『…あぁ、下着をこんな汚して』
「ゃ、やめて、さわるの、は」
『そうですか?』
「んっ!…ぁ、…や、指、」

下着の上から指先が存外に優しくなぞる。肌に張り付いたその布はワレメの形をいやらしく見せた。
やがて控えめに人差し指が隙間から中に入る。
―ゆっくりと体内に埋まっていく。

「あ……っ!」
『ならす必要もなさそうですね』
「は、怖い、南郷さん!」
『怖いって、私のが入ったとき大変ですね』

―かちゃ、
チカが金属音の方向を見る。南郷が開いたスラックスの前には、下着に隠された男性器が存在を主張していた。

「…あ、ナニソレ、マジムリナンデスケド…」
『…』バチンッ
「痛い!」
『何ですかその言葉遣いは!ダラシナイ』
「ヒェー…スミマセン……」
『…!…オヤオヤ』
「―あ、……んっ」
『さっきより濡れましたね』
「あ、…っく…ふ……ぁ」
『(指ニ本でもきつきつだ)』
「はぁ…はぁっ…」
『(しかし…これならお坊ちゃん方も満足しそうだ)』
「あぅぅ…」

遠慮を知らない南郷の視線にまたきゅんきゅんとお腹の辺りが切なくなるのを感じる。

「ふぁ、…は…っ…、―ん…!」
『…あぁ、また濡らして』
「は…ぁうっ…んん…っ」
『腰動いてますけど』
「ぁふ……っ」
『なかなか激しいですね』
「あ、耳元、…っ」
『ん?』
「ぞくぞくって、するから、やめてください…」

真っ赤な顔の少女に、いたずら心を抱いた男が彼女の耳元に鼻を寄せた。なるべく優しく、ゆっくりとしたトーンで言葉を続ける。

『へぇ…

ゾクゾクするんですか?』

「ぁ、ぁ、―そ、れ、…っ」

『私が話すだけで?』
「んんっ……っ…ふ……!」
『すごく感じてる顔。いいんですか、自分でやるの』
「うるさい、です、…からぁ……っ、や、……ぁっ……は…」
『そういう口の聞き方は感心しませんね』
「ぁ、」
『何ですか?』
「な、んでも、なぃ…デス…」ヒクンッ

強情に強がるチカに、南郷は呆れてしまう。一度離れて、それからもう一度近づいて、今度は覆い被さるようにして耳に口をつけた。

『ハァ…

あなたから素直さを引いたら一体何が残るというのか』

「あっ……!?」びくん

『ねぇ…?』

「……っく…ぅ…」ピクッ

『…おや、もしかして』
「ぁう……っ…はぁ…はっ」
『またいきそうですか?』
「はぁ…んっ…く…ぅ…ぁ…イク……ぅ」
『どうぞ、』
「やっ、耳っ、舌がぁ、」
『ふ…』
「首…も…っ」
『…ん』
「――はぁ、

…だ、め……ぇ…っ!!」

―――ビクンッ

『…』
「は…はー……っ…はぁ…ん」ピクンッ
『…』カチャリ
「ふぇ…」グッタリ
『いきましたか、やらしい』ゴソ
「ぇ、…南郷さんがぁ……」
『では私も』
――コツン
「ヒッ!?」
『満足させてください』
―――ヌル

南郷の赤く痛々しく立ち上がったものがチカの股の間を割って擦られる。それにチカがビクリと体を反応させるのも当然の事だった。

「ひえっ!や、ヤメテクダサイ!」
『どうして』
「そんなの入ったら、痛い!」
『ショジョですから、まぁ仕方ない』
「無理です!」
『…』スパーン
「ギャッ」
『無理と言う言葉は使わないこと』
「ですがっ!できかねます!もん!」
『…』バチーン
「ギャー!?」

南郷は表情一つ変えずチカの顔をおもいっきり叩いて、直ぐ何事もなかったかのようにその患部をなぞる。

『可哀想にこんなにほほを赤く張らして』
「南郷さんが叩くから!」
『叩かれる理由を作る方が悪いと思いませんか?』
「ハイ?……あっ!?」
『…フゥ』
――ニチニチッ

どうも他事に気をとらせ、自身を埋める作戦だったらしい。しかし、チカの体は南郷が思うほど鈍くなく、小さく震えてしまうのだった。

「ひ、痛い、……っ」
『我慢なさい』
――ニチュ
「やだ、怖い、南郷さん、助けて」
『…ふ、私に助けを求めてどうするんです。仕方がない』
「ぁ…ふっ………」

挿入を中断され、チカは唇を重ねられる。舌が蕩けるみたいに探られて、体の力が抜けていく。

「はぁ、…ぁ、んぅ……っ」
『…落ち着きました?』
「はひ……」
『大丈夫ですよ、誰でもいつかは経験することですし』
「…ふぁ……」
『ね』ズッ
「んっ……!!」
『そうやって私の腕を掴みなさい』
「わ、わかりまし、たぁっ…」
『ヨシ…』
――グチュンッ
「あ゙っ……っ!!!!」

がつりと打ち込まれた腰に、小さな口から鈍い声が漏れる。

『…ふ』
―グチッ
「ぃ……っ……は…ぁ…」

『フゥ』
―ギチギチ
「ぁ、……っ」

『奥まで入りました、どうです?』
「あ、圧迫、されて……イタクテ…ッ」
『そうですか。…まぁすぐに慣れますよ、あなたなら』
「ヒッ!動かさないでくださいッ!」
『しかし、私と言えど』
「あぁっ!!や、めて、」
『早く動かしたいわけです』
「あふ…っ…んぅ、まっ…て…ぁ、」
『まだですか?』ピタリ

「はぁっ……はぁ…っ…」

『…』゙
「はぁ…は…ぁっ……は…」
『(ナカ、ヒクヒクしだしましたね、そろそろでしょうか)チカ?』
「ん……っ…ふ…ぁ………」
『動きますよ』
「え、ぁ、…っ!?」

――ヌル…グチュン

「…っふ………!!!!」

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