358話/竜弦パパの息子自慢
月島に斬られ入院していた雨竜は、病院を抜け出し月島について調べ始める。
すると、一護の周囲に次々と月島が接触しているらしい事が判明した。
そこで雨竜が学校に調べに来ると、ちょうど校門から出てきた啓吾と水色に出会う。
二人からも月島の残存チャクラを感じた雨竜。だが当人達は、不審人物を見てないという。
啓■お、石田じゃん!!
水■もう大丈夫なの?
雨■ああ。少し学校と手続きがあってね。
啓■しっかし、ネコ助けようとして木から落ちて大ケガなんて、らしくないじゃん!!
雨■(猫を助けようとして怪我しただと!?竜弦の奴、学校にどんな連絡したんだ!?)
……僕のいない間に、誰か不審な人を見かけたりしなかったかい?
水■不良の奴らなら来てないよ。
お目当ての一護が最近学校サボり気味だしね。
啓■あいつ、今日もバイトなのかなァ…。
またバイト先言ってみるか…。
水■また邪魔しに行くつもり?
↑このシーンをパロってみました↓
啓吾
お、石田じゃん!!
水色
もう大丈夫なの?
雨竜
ああ。少し学校と手続きがあってね。
啓吾
しっかし、一護と駆け落ちしようとして、逃げてる途中でネコ助けようとして木から落ちて大ケガなんて、何かスゲェよな!!
雨竜
(駆け落ちだと!?竜弦の奴、学校にどんな連絡したんだ!?)
水色
一護も最近学校サボり気味だったのは、バイトじゃなくて、石田と駆け落ちしてたからだったんだね。
啓吾
あいつ、バイトバイト言いやがって、2人で駆け落ちかよ!!水臭ぇなァ!!
水色
まぁ、一護と石田がそういう仲だって事は、僕らだけじゃなく全校生徒が知ってるけど。
雨竜
……は?(ぜ、全校生徒!?)
水色
来年には高校卒業するし、大学は別々で離れ離れになっちゃうから、いっそ結婚しようって話になったんでしょ?
雨竜
(そんな簡単に結婚なんかするか
)
啓吾
けどよ、石田の親父さんは「うちの可愛い雨竜を他所の家にやる訳にはいかん。結婚したいなら婿養子に入れ」って言ったらしいじゃん?
雨竜
(はぁ?うちの可愛い!?あいつがそんな事言うか!!)
水色
でも一護のお父さんは、長男だから家を継いで欲しいって言ってるんだよね?
啓吾
未成年じゃ、親の承諾がないと結婚できねぇもんな。
だから反対されて駆け落ちってワケか!!
雨竜
(竜弦の奴!!よっぽど黒崎を婿養子に欲しいのか!?
……に、しても、話を作りすぎだ
)
水色
そう言えば、石田のお父さんて、君を溺愛してるんだね。
ケガの事情説明に来た時、聞かれもしないのに、自分の息子がどんなに可愛いか、よく通る声で話してたよ。
↓↓
竜弦
『うちの雨竜は赤ん坊の頃から色白で肌が弱くてな、オムツかぶれによくベビーパウダーをはたいてやったものだ。
白い尻がかぶれて赤くなって桃みたいで可愛かった……(思い出浸り中)。
夜泣きのひどい雨竜を一晩中、寝ずにあやしてやったりもしたな。
抱っこすると甘いいい匂いがしてな……(思い出浸り中)。
幼稚園の頃は、よく一緒にお風呂に入っては「パパのゾウさん、ぼくのとちがうねvV」って無邪気におさわりされたものだ……(思い出浸り中)。
雨竜は小さい頃から本当に可愛い子だった……』
↑↑
とか、一時間以上しゃべってたよ。それが廊下中に丸聞こえでさ。
雨竜
Σ(゚ロ゚;)何ィ!?
啓吾
あー、ソレ、聞こえた!聞こえた!
学年中に聞こえてた!!この後、小・中・高校までのエピソードを話してたよな!!
雨竜
Σ(゚Д゚;))何だと!?
水色
よっぽど息子自慢したかったんだね(笑)。
啓吾
うちの子カワイイ自慢ってか(笑)。
水色
息子大好きパパなんだね♪
雨竜
……( Д|||)……
啓吾
あれ?何か、顔色悪くね?
水色
大丈夫?
雨竜
………少し気分が悪くなってきたから、もう失礼するよ…
啓吾
そっか、ムリすんなよ、石田!!
水色
お父さんによろしくね。
雨竜
……………………………………………………ああ
《終わり》
竜弦パパ、よっぽど誰かに息子自慢したかったらしい(笑)。
2012.02.07up
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