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「・・・いくぞ、フォシテス」
「・・・ふん、」
剣を構えてフォシテスに向かって切り込む、が、まさかのランチャーが着いている左腕でガードされて弾かれた。
すかさず右手で繰り出されるアッパーカットと回し蹴りを喰らってふっとばされる。
「ぐぁっ・・!!」
「ロイド!!」
ジーニアスの心配そうな声が聞こえた。
続いて起き上がった瞬間に鳩尾にパンチをモロに喰らうとそのまま民家に叩きつけられ壁にヒビが入る。
・・ドアノブに刺さらなくて良かったと心底思う。
ねぇこれなんてドラゴンボール?
「どうした、もう終りか」
くそ、目の前がクラクラする・・・。
どっかの馬鹿が余裕綽々に話しかけてくるのに腹が立つ。
親父ごめん、エクスフィアあってもキツイかもしれない・・
「っ」
するとエクスフィアが光ってコレットに巻いてもらった包帯が解ける。
体が随分軽くなった気がする・・・これなら・・・!!
「でりゃあああ!!」
かなり上空に飛び上がってその重圧をフォシテスにぶつける、が一撃目は防がれてしまう。
もう一回・・・!!
そう構えた時、フォシテスの構えを見て足が止まった。
「!!」
「所詮毛虫は毛虫・・・エクスフィアを回収してやる・・・」
いつの間にか目前にまで迫っていたランチャーの魔力が溜まった、光が私を貫く。
「ロイドーーー!!!」
ジーニアスの声が木霊した。
―――・・・憂。』
一瞬あの白い世界が見えた。
「!!!!」
気が付いたらフォシテスは膝をついて今にも倒れそうだ。
「な、なん・・という力だ・・・、忘れるな・・そのエクスフィアがある限り我々はお前を・・・っ」
「・・・・・・」
・・今なにが起きた・・?
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