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「・・サンドイッチ?」
「うん、ボクら回復系の魔法使えないから料理も馬鹿にできないよ」
「はぁ。」
村の門まで行くとノイシュが警備の人達に囲まれていた、どうやら待ちきれずに迎えにきたみたい。
「ロイド、こいつをなんとかしろ!」
「ノイシュ!」
「ウォーン」
ノイシュが尻尾を振りながら吠えると村の人が身を引いて警戒してしまう。
・・なんだか今日のノイシュはそわそわして落ち着きが無いようにも見える。
「こら、村に入っちゃダメだっていつも言ってるだろ!」
「クゥン・・」
「ノイシュに乗せてもらって村まで来てるくせに・・もーっ、ロイドったら!」
「おっと!それで思い出した、ロイド。お前に村長から言伝を預かってる」
「ん?村長さんから?」
「あぁ、お前が通ってくる森の途中に人間牧場があるだろ?・・まさか牧場内に入って遊んでいるんじゃないだろうな」
「そんなことするかよ!なぁジーニアス、エル!」
「う、うん。もちろんだよ」
ロイドの問いかけに頷くとジーニアスからは歯切れの悪い返事が返ってきた。
・・ジーニアス?
「あぁ、あとそ・・その変な生き物も牧場内には入れるなよ」
「変な生き物じゃなくて犬だぞ!」
ロイドが怒る、大事な家族だもんね。
・・・まぁ私も犬には見えないと思うけど
「気をつけて帰れよ、エルちゃんもな」
「あぁ、ありがとなー」
「・・」
いつもご苦労様ですと頭を下げれば機嫌良く笑顔で手を振ってくれた。
最初は怖い人かと思ったけど顔見知りになればとても親切な人ばかりだ。
「キューン・・」
ノイシュを連れて帰路につくこと数分、イセリアの森に入るところでノイシュは進めていた脚を止めた。
「・・・?」
「あ、そっか。ノイシュここ苦手なんだっけ」
「こういうモンスターが沢山いるとこには入ろうとしないな・・自分より大きいモンスターなんて滅多に出ねぇってのによ」
「クーンクーン」
「あ、また逃げた!・・もー勝手にしろよ」
「逃げるなら乗せてくれればいいのにね」
脅えたようにどこかにいってしまったノイシュだけど、私が一緒に暮らし始めてからも何度もあったし大して気にせずに私たちはイセリアの森を進んだ。
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