わからない
あれから陸に謝って、友人達のブーイングに耳を塞いで二人と別れた。家に帰り着いて、誰もいないけどただいま、と呟いた僕は制服を着たままベッドにダイブした。
考えるのは、陸のこと。
青い瞳がぐるぐる頭の中をまわって、先ほど間近に見た端正な顔を思い出す。それだけで胸がドキドキし始めて、顔が熱くなった。
陸のことを、すき?
でも、陸はおにいちゃんみたいな存在で。
辛かった時に僕を譲くんと支えてくれた大切な人で。
大切な、・・・。
ああ、もうだめだ!部屋に篭ってうだうだ悩んでても解決しないよ・・・っ
私服に着替えて、財布を後ろのポケットにいれて家を出る。外の風に当たろう、ちょっとぶらぶらしながら考えるんだ。
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2010/03/21/