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今からって本当に今からだったんだ。
半裸のフランケンがエプロン着てキッチンに立ってる。かなり面白い光景。パッと見裸エプロンみたい。
裸エプロンもどきのフランケンがご馳走を用意してる。
時計を見たらそろそろご飯時だしお腹空いたなー。


「なぁ、…他の奴のところに悪戯しに行かねぇのか?」

「んー…」

ソファーに寝転がって料理してる姿を眺めてたら視線をこっちに向けず料理しながら聞いてきた。
そういや今までハロウィンは悪戯したりされたりだったなぁ。勿論性的な意味でね。
そんなハロウィンが大好きだったし今日もそんなのを期待してる輩も多分多いだろうねー。
でも生憎そんな気分じゃない。

「今日は大切な恋人の手料理を食べてからその恋人に悪戯を決行する予定だから何処にも行きませんー。文句ある?」

「ねぇよ。つーか、ご馳走とお菓子もやるのに悪戯すんのかよ」

「うん。俺欲張りだから」

笑いながら答えたら京も嬉しそうに笑った。
俺もおかしくなったもんだ。
今まで京が笑っても何とも思わなかったのに今は凄く幸せだと思う。
悔しいけどかなり好き。


「京、お腹空いた」

「もう少し待ってろ。あとこれをテーブルに運べ」

ごろごろするのも暇でピンヒールを脱いで京のところに行くとでかいカボチャを渡された。
目と口の形にくり貫いて中に蝋燭が入ってるやつ。
何て言うんだっけ?忘れた。
どことなく生意気に笑うカボチャを運んでまた京の元へと戻った。
凄く良い匂いがするしそろそろつまみ食いぐらいは出来るだろ。








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