「んー…よし、縫い目は出来た！次はこのネジを頭に…」
「おい待て！んなもん刺すんじゃねぇよっ」
でかいネジを京の頭に刺そうとしたら全力で止められた。
本当に刺す気はなかったけど京が面白くてつい。
本人に言ったら頭叩かれそうだから言わないけどね。
「でもネジつけた方がフランケンっぽいですってー」
「体中に線書いただけで勘弁しろ。つか何だその格好」
「小悪魔」
京は舌とか耳にピアス開けてるからフランケン役になった。
最初は服着てたんだけど縫い目を書くのに邪魔で脱がせちゃって今半裸。
俺は黒のエナメル素材のビキニに短パン、おまけにピンヒール穿いて背中に悪魔の羽をしょってる。
前に哉にぃが小悪魔衣装とか言ってくれたのが役に立つとはねー。
頭に角のカチューシャもつけてる。本当は武器の三ツ又もあったけどそれで京をつついたら取り上げられた。くそう。
「似合わない？」
「似合う似合わないじゃねぇよ…目の行き場に困る」
散々ヤッてるのに今更どうしたんだよ。
付き合うようになってから何故か俺がきわどい服を着ると視線を泳がせるんだよねー。
面白いからわざとそんな服着てるんだけどさ。
前まで似合わねぇって鼻で笑ってたりしたくせにー。
この反応はなかなか面白いよほんと。
「きょーう。お菓子かご馳走をおくれ。くれなきゃ悪戯しちゃうぞ」
「エロイ顔して言うな。……今から準備するから待ってろ」
ん？今から？
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