※台詞ばかり


「お兄ちゃーん」

「…」


「何無視決め込んでんのお兄さま。私傷ついちゃうなあ」

「お兄様って誰の事でィ。俺にゃあテメェみたいのにアニキ呼ばわりされる趣味はねェぜ。お兄様より御主人様って呼びやがれィ」

「やだよお兄さま。私にだってそんな趣味はねェもんよ」

「死期の近い兄の頼みぐらい聞き入れなせェ」

「認めないのに兄貴面はするんですねィ」

「そらァ腹違いのアニキだからねィ。そら妹、御主人様って呼んで見なせェ」

「何時そんな設定付けたよィ」

「今まで明かす事の出来なかった兄を許して下せェ。お前が傷付くと思うと…(泣)」

「どうでも良いから金くれ」

「やでさァ。何でテメェみたいのに金やらにゃならないんでィ」

「お兄ちゃんだから」

「テメェなんか兄妹でも何でもねェやい」

「…っお兄ちゃん、ひどい…っ!」

「酷いも糞もねェだろィ。テメェと知り合った記憶なんざサハラ砂漠に置いてきたんでさァ」

「まあ殻田払いか出世払いするからさ。ね、おっにいちゃん」

「殻田て誰でさァ。お兄さんテメェの身体が欲しいねェ」

「わーセクハラ親父ー」

「反抗期何だねィ」

「その言い方私が白いぽよんぽよんみたいだからやめなさい」

「だったら身体寄越しなさい」

「だったら金寄越しなさい」

「身体寄越しなさい」

「誰が何時テメェなんかに身体を寄越すと言った!」

「俺が言った!」

「承諾できるかァ!!」

「まあ良いじゃねェかィ。ささやかな誕生日プレゼントと言う事で」

「全くささやかじゃないよお。マグナム爆弾並みだよお」

「じゃあ核爆弾並みと言う事で」

「あんまり期待されると困ります」

「見た感じで把握してるから大丈夫でィ」

「どう言う事ですかい」

「その貧相な身体が良いと言ったんでィ」

「照れるから辞めて!」

「さあさあさあさあ!その可愛い身体を寄越しなせェ!」

「きゃああああセクハラよーっ」

「ちげェよパワハラでさァ」

「DVはいやです」

「良いじゃねェか。DVでAVですぜ」

「だからやです。そこに愛はありますか?」

「恋ならありまさァ」

「かっこいい事を言うんじゃない!」

「この気持ちの為ならば何だってしてやりまさァ」

「うわあああ」

「…喩えそれが倫理や道徳に反しようとも」

「こっっわっっっ!!!」

「ちっこれだからノリの悪い女は」

「ノリで流せるラインを越えてるっつの!」

「ふう…」

「て言うか沖田の誕生日ってとっくに過ぎたよね」

「何を言うんでィ。俺にとっては毎日がハッピーバースデイでさァ」

「余程新陳代謝が良いんだね」

「若いからねィ」

「て言うか真面目言って今までの会話は何だったの」

「テメェこそ何だったんでィ」

「や、誕生日にお金貰い忘れたなあと思って」

「俺も誕生日に愛を貰い忘れたなあと思って」

「テメェにやれる愛何てねェわ」

「金は無いけど愛はありまさァ」

「愛で世界は救えねェよ」

「やってみなきゃあわっかんねェよ」


これから見せてあげませう

(幸せと言う幸せを)(全て貴方に捧げます)


「て言うか誕生日私プレゼント渡した気がするんだけど」

「ありったけの愛がこもってましたぜ」

「………図々しいなあ」





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誕生日用に書いてたんだけど全然間に合わなかった^^((

20100814



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