搾精旅団~性格最悪の盗賊しかいないアジトで射精管理生活~

「じゃ、さっさと済ませるぞ。オレだって好きでやってるわけじゃねーんだからよ」
ボクのペニスを握り上下に扱きながら、面倒くさそうに顔をしかめながら言うフィンクス。
こんなイカツイお兄さんに手コキされて嬉しいわけがない。頭ではそう思うが体は正直だ。先ほどからずっと我慢していたせいで、あっという間にイってしまいそうになる。
「うっ……あぁ! だめぇ!」
「まだ我慢だ。テメーの奇病を治すにはオレとフェイに中出しする必要があんだろ」
言いつつフィンクスはソファの上で仰向けになっている相方をちらりと見た。ボクもつられて視線を移す。
フェイタンは全裸で足を開いて、自分の指で後ろの穴を広げているところだった。その表情には羞恥心など欠片もない。淡々と作業をこなすように肛門性交の準備を進めている。
その間にもフィンクスはボクのペニスを刺激し続ける。自分の股間に視線を落とすと彼のすっきりした鼻梁が。Tシャツを押し上げるむちむちした胸が視界に入る。

「あ、あのぅ」
「あん?」
「手だけじゃなんか味気ないというか……」
「焦らなくてもちゃんとハメさせてやるって」
最終的にセックスはさせてくれるのだろうが、やはり事務的に済まされるのは寂しい。もう少しスキンシップだとか視覚的な刺激とかが欲しい。せめて服を脱いでくれないだろうか?
「ええと、そういう意味じゃなくて」
「ンだよ」
「脱ぎませんか? その、まず上だけでもいいんで……」
「は?」
恐る恐る聞くと、フィンクスは訝しげに目を細める。
「フィンクス。コイツ、フィンクスのお(っ)ぱいが見たいて」
鼻で笑いながら口を挟むフェイタンの目付きは氷のように冷たい。冷たいとは言っても、パクノダやマチのような心底面倒くさそうな態度とは違う。苛めるのを楽しんでいる。例えて言うなら四つん這いにさせたM男の尻を踏んづけて見下ろし蔑み嘲笑うSM女王様のそれだ。
「は、贅沢な野郎だな。まぁいいけどよ」
フィンクスはいったん愛撫を止めて、立ち上がって服を脱ぎ始めた。
――これは案外そそるかもしれない。
現れた肉体美を前にして思わずごくりと喉が鳴る。
みっしりした筋肉に程よく脂が乗った体はひどく肉感的で男のくせに妙な色気が漂っている。少し色黒の皮膚は見るからにしっとりして触り心地が良さそうだ。ただ股間のものは萎えきっていて、ぶらぶらと力なく揺れていた。

「これで満足か?」
裸になったフィンクスは再びボクの股間に割り込むと、その豊満なおっぱいでボクのペニスを挟んでくれた。
とは言っても、女性の乳房のようにすっぽりと包み込むほどのボリュームと柔らかさはない。擦り付けて上下運動をするだけなのだが、これがとても気持ち良い。すべすべした皮膚の感触と、張りのある脂肪の感触。その下にあるぎっしりした筋肉の躍動感があまりに心地よくて、喉の奥から変な声が漏れた。

「ん……おふぅ……」
「気色悪い声出すんじゃねーよ」
素っ気なく言いつつもフィンクスはパイズリを止めない。その動きは次第に早くなっていく。
「あっ、ちょ、待ってください! もう出ちゃいそうだから!」
慌ててストップをかけるが、彼は構わず動きを早めていく。そしてとうとう我慢できずに射精してしまった。勢い良く飛び出した精液はフィンクスの顔に飛び散り、ワックスで固めた髪にまで降りかかった。
「うわ、汚ねぇ」
顔をしかめながらティッシュペーパーを引き出し精液を拭うフィンクス。そのさまを無表情で眺めるフェイタン。
「お尻の準備終わたけど。ワタシもそち行く?」
「んー」

フェイタンはベッドに上がると、ボクの顔を跨いでしゃがみ込んだ。目の前にある彼の肛門は柔らかく解れており、誘うようにヒクついている。視覚的な刺激を受けて、射精を終えたペニスに再び血が集まる。
「お。また勃ってきた」
フィンクスが言うようにボクのペニスはすっかり元気を取り戻していた。一度出したばかりだというのにまるで萎える気配がない。むしろ先ほどよりもさらに大きくなっているような気さえする。
刹那、呼吸ができなくなった。突然顔面に何かを押し付けられた。その正体はすぐに分かった。フェイタンのお尻が降ってきたのだ。
「んぶ!?」
「気持ち悪い。ケツで顔面潰されながらチンチン勃たせて、筋金入りの変態ね」
顔面騎乗の体勢で、罵詈雑言を吐きながら、一層強く尻を押し付けてくるフェイタン。酸素を求めて広がるボクの鼻腔に噎せ返るようないやらしい臭いが広がる。
「はぁ……あぁ……」
「あーあ、お前どうしようもねぇドM野郎だな」
呆れ声のフィンクスが立ち上がる気配がする。
「フェイ、オレ先に済ましていい?」
「うん」
フィンクスがボクの股間を跨いでしゃがむ。彼の手がボクのペニスを掴む。ボクの亀頭とフィンクスの入口がピトリと触れる。
「ああっ! すごいぃ!」
次の瞬間、圧倒的な肉の感触に包まれた。括約筋を押し拡げる感覚と、つるつるした腸管の感触に鳥肌が立つ。
女性器とはまた違うハードな肉感がたまらない。あまりの快感で頭がおかしくなりそうだ。
彼が腰を振る度に、ずちゅ、ぐちゃ、という音が響く。フィンクスのアナルにボクのペニスが出入りしている音だ。今ボクはフィンクスと生エッチをしている。その淫靡な響きで思い知らされて、一層興奮してしまう。

「ああっ!あっ!あ、あはあぁぁん!!」
「何だコイツ。いちいち叫んで気味悪い奴だな」
フィンクスは呼吸一つ乱さず、軽くスクワットでもするかのようにリズミカルにピストン運動を繰り返す。その声色に愛や快楽は微塵も感じられない。フェイタンのお尻に阻まれて見えないが、きっと呆れたような冷めたような表情をしていることだろう。
「きと病気なのチンチンだけ違うよ、コイツ頭もおかしいね」
ボクの上で腰を振るフィンクス。
ボクの顔に跨がりながら、そのさまを眺めるフェイタン。
「はぁっ、あ、あっ、だめぇ!」
「だからうるさいてば」
「んぐっ」
フェイタンが「黙れ」と言わんばかりにボクの顔に体重をかける。鼻と口をぴったりと塞がれ窒息寸前まで追い込まれながらも、興奮は萎むどころかますます高まっていく。
「ほら変態、ワタシのケツ穴舐めるね」
そう言ってボクの顔から腰を浮かすと、自分の肛門を指で広げた。こんなのウンチを舐めるのと同じだ。普通に考えればいやに決まっている。
なのに逆らうことができない。フェイタンが怖い?反抗したら何をされるか分からない?きっとそれだけではない。
フィンクスから与えられる快感に酔いしれながら、ボクは無意識のうちにフェイタンのアナルに舌を伸ばしていた。

「んっ……ちゅぷ……れろぉ……ふぁっ、フェイタンさん、フェイタンさんのウンチ穴……美味しいれすぅ!」
「ハハ、キモい」
フェイタンは嘲笑しつつボクの舌使いを受け入れている。
フィンクスの肛門に挿入したまま、フェイタンの肛門に口淫を施しているという倒錯した状況にボクはすっかり酔いしれていた。
「ああぁっ! イクッ!!」
「早ぇーよ」
二度目の射精感が込み上げてくる。もっと味わいたい。と思うが、破裂寸前の欲望はもう止まらない。
「んんんんんんん!!!」
どくっ、どくっ、と脈打ちながら大量の精液がしゃくり出され、フィンクスの直腸に注ぎ込まれる。

「はい終わり。オレのノルマ達成」
フィンクスはあっさりと身を引くと、さっさとベッドから下りてしまった。
「次はワタシの番ね」
フェイタンはボクの顔からお尻を退けると、シックスナインの体制でボクの股間に顔を埋めた。
「フェ、フェイタンさ……あひぃ!」
そしてボクのペニスを。フィンクスのお尻に入っていたものを根元まで一気にくわえ込んだ。射精したばかりの敏感な亀頭を喉や口蓋垂で擦られ、ボクは思わず悲鳴を上げる。
「『あひぃ』じゃねーよ、情けない野郎だな」
ティッシュペーパーで事後処理をしながらフィンクスが独り言ちる。ボクの姿は惨めそのものなのだろうが、あまりの気持ち良さに全身を痙攣させることしかできない。
「ん。フィンクスの味する」
ボクとフィンクスの体液が混じり合ったものを舐め取りながら、フェイタンはうっとりとした声で呟いた。
そんな恍惚とした顔で他人の腸液を味わう奴があるか。さんざんボクのことを変態呼ばわりしておいて、彼の方がよほど変態じゃないか。
「オエッ。お前、よくそんなもんしゃぶれるな」
「フィンクスも舐める?」
「ごめんこうむる」
二人の応酬を耳にしながら、ボクは再び高まる射精感に体を震わせていた。

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