月餅3P(フィン+シャル×フェイ)
「フェイ。そんなところで寝てっと風邪引くぞ」
――もっとも、風邪なんて引くようなタマではないけれど。
フィンクスは床に視線を向け、横たわる小さな影に呼びかけた。よほど気持ちよく酔っているのだろう。フェイタンは「うーん」と唸るばかりで一向に起き上がる気配がない。
「おーい、フェイタンってば」
「うるさいよ。寝れないね」
肩を揺するシャルナークの手を払いのけ、床に突っ伏すフェイタン。そのさまを見て肩を竦め両手を広げるフィンクス。
「ひでーなこりゃ」
「早く起きないと襲っちゃうぞー」
そして、両手をワキワキと動かしながらおどけて見せるシャルナーク。
「いいよ」
「んー?」
「好きにするといいね」
「マジで?」
思わぬ返事に大きな目を更に丸くするシャルナークだったが、当のフェイタンは既に夢の世界へ旅立っていた。
「お、寝ちゃったみたい」
「いいじゃねぇかよ。本人がいいって言ってんだし、お言葉に甘えて食っちまおうぜ」
そう言うなりフェイタンを抱きかかえるフィンクス。
「あははは、それもそうだ」
「据え膳食わぬは男の恥ってね」と同調するシャルナーク。そうして三人は、シャルナークが使っている部屋へと引き込んだ。
***
ベッドの上に仰向けに転がされたフェイタンは、まるで人形のように手足を投げ出していた。眠りからは覚めたようだがうつらうつらして、まだ半分夢の中にいるようだった。
「フェイ、脱がせるから腰浮かせろ」
「……うん」
言われるまま素直に従うフェイタン。どうやら相当酔いつぶれているらしい。いつもなら絶対にこんなことはしないはずだ。
「眠いか? 無理すんなって。そのまま寝ちまってもいいんだぜ」
「大丈夫よ……それより早く、するね……」
「はいはい。ったく、今日はずいぶん気前いいじゃねぇかよ」
ズボンを脱がせ、下着に手をかけるフィンクス。するとそこには既に勃起したペニスがあった。
「おいおい、いつの間にこんなにしてんだよお前。ガチガチじゃねぇか」
「黙るよ。ささとするね……」
疎ましそうに眉間を寄せるフェイタン。しかしフィンクスは意地悪げに口角を上げるだけで、なかなか次の動作へ移ろうとしなかった。
「何してるか」
「いきなりぶち込んでも面白くないだろ?」
「別に面白くなくていいね」
「焦んなって。ちゃんとしてやるからよ」
そう言いつつ股間に顔を埋めていくフィンクス。途端、フェイタンの口から熱い吐息が漏れた。
「ふぅぅ……!」
舌先が触れた瞬間、ビクンッと身体を震わせるフェイタン。それを見たフィンクスは嬉しげに笑みを浮かべると、ゆっくりとそれを舐め始めた。
「ンゥ……! はぁ、ハァ、アァ……!」
「気持ちいい?フェイタン」
いやいやをするように首を振るフェイタン。その頭を撫でるシャルナーク。
亀頭の周りを円を描くようにぐるりと一周した後、今度は裏筋に沿って下へ降りていくフィンクス。やがてそれは根元まで辿り着くと再び上へと戻り、今度は先端へ向かって登っていくという動きを繰り返した。
「あ、ああ……んあ……ひぃ……!!」
唾液を含んだ舌の表面で何度も擦られ、思わず声を上げてしまうフェイタン。その様子を目の当たりにしてますます興奮していくシャルナークは、おもむろに自らの下半身へ手を伸ばすとベルトを外し始めた。
「オレのしゃぶらせていい?」
「あ? 勝手にしろよ」
「フェイタン、口開けて」
そう言われ、口を半開きにするフェイタン。そこへすかさずシャルナークは自分のペニスを突き入れた。
「んぐぅ!?」
突然のことに目を白黒させるフェイタンだったが、すぐに喉の奥に突き刺さるような激しいピストン運動が始まった。
「おごぉ、うぶ、うぇえ……!!」
「あーすごい、いいよフェイタン……あぁ……いい……!」
上下に頭を揺すられるフェイタンの唇の端から涎が零れる。シャルナークのソレはフェイタンのそれよりも一回り以上大きく、また血管の浮き出た赤黒い色をしていた。それが容赦なく口内を蹂躙し、フェイタンの意識を揺るがせる。
「ほら、もっと吸って。奥までくわえ込むんだ」
「う、うい(むり)……ふるひい(苦しい)……」
涙目になりながら訴えるフェイタンだったが、シャルナークはそれを無視。むしろ更に激しく腰を打ち付けてくる始末である。
「あ……出る。出すよ、全部飲んでね」
「おぶぅ……うぅ……!!」
シャルナークの肉棒から、大量の白濁液が噴き出した。それらはフェイタンの口腔内に飛び散り、飲みきれなかった分が鼻から噴出した。
「ゲホッ、ゴホッ…」
「うわぁ苦しそう。大丈夫?」
「自分でやっといてよく言うぜ。引くわ」
「でもさ、フェイタンもよかったみたいだよ」
ティッシュにフェイタンの精液をペッと吐き出しながら、シャルナークのサイコっぷりに顔をしかめるフィンクス。
フェラチオとイラマチオで達してしまったフェイタンは、肩で息をしながら放心状態だった。その姿に苦笑いしつつ、シャルナークはフェイタンのアヌスに手を伸ばしていった。
「ここも気持ちよくなっちゃおうか」
脱力してはいるが、まだまだ指を押し返すほどの弾力がある。
シャルナークはPCデスクからハンドクリームを取り出し、それを潤滑油にして、人差し指の第一関節まで突き入れた。くりくりと括約筋を愛撫しながら中指も挿入する。そうして二本同時に動かすこと数分。早くもフェイタンは物足りなさを感じ始めていた。いつまでも入り口付近ばかり攻められてはたまらない。
そんなフェイタンの心を見透かしたかのように、シャルナークは一度指を引き抜くと三本まとめて一気に押し込んだ。
「〜〜〜!!」
衝撃に息を詰まらせるフェイタン。その反応を見てシャルナークはニヤリと笑うと、そのまま指をバラバラに動かし始めた。
「ア!やめ、うあ、ああァァ!!」
「どう?気持ちいいでしょ?ほら、言ってみて」
「きもち、い、いぃ……!いい……!!」
「素直だねぇ。それじゃ、ご褒美あげようかな」
シャルナークは爽やかな笑顔をもってして、再度勃起した逸物をフェイタンの開いた穴にあてがう。そしてゆっくりと腰を進めていき、ずぶりと根元まで収めた。
「あ、あ……ん、」
「動いていい?もう我慢できないんだけど」
「……いいよ。早く」
「ちょ、待てお前ら」
傍観していたフィンクスが声を上げる。
「二人だけで楽しんでんじゃねーぞ。俺も交ぜろや」
そう言っていきり立った肉棒を結合部に突き立てる。二本同時に挿入しようというのだ。
「いや、裂ける……」
さすがに無理だと悲鳴をあげるフェイタンだったが、それも虚しく亀頭がぐいぐい侵入していく。
「お、おいフィンクス、さすがに無理じゃないか?」
「いけんだろ。こんなひくついてんならよ」
「ああぁ!!だめ、壊れ……うあぁぁぁ!!」
メリメリという音が聞こえてきそうな勢いで、フィンクスの巨根が、既にシャルナークと繋がったフェイタンの中へと沈んでいく。あまりの質量に呼吸すらままならない状態だというのに、フィンクスはさらに抽挿を開始した。
「うぐぅ、うぅ……あぁ……!!」
「あーすげ、熱くてキツいわ……おーいフェイ。生きてるか?」
「し、ぬ……死んぢゃう……!」
「あーあー。しょうがないな」
「あ……!?」
ずるりと同時に引き抜かれていく肉棒。圧迫感がなくなったことでようやくまともに息をすることができたフェイタンだったが、次の瞬間にはフィンクスの胸の上にいた。そして本茶臼の体位で再度挿入され、背後からはシャルナークに突き入れてられる。
「あぁ……う……!!」
「この方がいくらか楽だろ」
「この眺めすごいや。フィンクスとフェイタンいっぺんに犯してるみたい」
「あ……あ……あ……!」
前後からの激しいピストン運動に翻弄されるフェイタン。S字結腸を責められ、前立腺を擂り潰すように刺激してくるので堪らない。頭の中がチカチカして意識が飛びそうになる。
「あ、あ、イク……またイク……!!」
「うん、一緒にイこうね」
「おぉ、こっちもヤバいな……」
絶頂はすぐそこまで迫っていた。フェイタンの身体がビクビク痙攣し始め、二人はラストスパートをかけるべく動きを速める。
「あっ、あぁぁぁぁぁ!!」
「くっ……」
「出るよ、出るよフェイタン……!」
三人同時の射精だった。フィンクスの腹にフェイタンの精液がかかる。
「あークソ……これすげー疲れるわ」
「そうだね。けっこう調子合わせるの大変だし……っていうかフェイタン大丈夫?」
「……」
「ありゃ、気絶しちゃったか」
「やりすぎちまったな。まあいいか」
その後、目を覚ましたフェイタンは喉の乾きを覚えて起き上がろうとしたのだが……
「ってぇ…ケツ痛ェ」
尻の痛みに顔をしかめ、思わず母国語で独り言ちる。
「最悪ね……」
隣で寝息を立てるシャルナークと、ソファで眠りこけるフィンクスを一瞥して舌打ちする。
……三人でヤッてしまった。
シャルナークに無理やり口淫させられ、後ろの穴を二人同時に……しかも最後は三人同時に果ててしまい、気を失うという醜態を晒してしまった。
(ワタシは変態違う。あの時は酔てたから仕方なかた)
自分に言い聞かせるが、しかし体は正直である。
未だあの快感を忘れられずにいるのか、フェイタンの秘所は再び熱を持ち始めていた。
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