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「熊倉嬢、兎塚嬢!これ着ますぞ!」
さるるんが沖縄衣装をもって来た。これで写真を撮ろうということだろう。
いい思いでだとその案に乗ることにした。
「真希アイス買いに行かない?」
『いくいく!さるるんも行こう!』
「ご一緒しますとも。」
「種類一杯あるね。」
『あっ、私さとうきびにするー!』
「私はなににしようかな…」
「真希、猿渡さん、先に行ってるね。久実に渡してくる。」
カンナはそう言って先に行ってしまったのでさるるんとゆっくり食べながらみんなのもとにもどった。
だけど戻ってみると孤坂さんとカンナしかいなかった。
『あれ?久実は?』
「いきなり走ってどこかいっちゃって…連絡してみる。」
だけど連絡しても繋がらない、メールしても返事がなかった。
どこにいったのだろうと心配になる。
しばらく孤坂さんたちと手分けして探し回った。
『いないね…』
「そうね。もう一回連絡してみる」
カンナが携帯を取り出して連絡しようとしたとき誰かがカンナに抱きついた。
「久実!えっどうしたの!?急にいなくなるから心配したんだから」
「カンナちゃん。……だいすき!」
何があったのかわからないけどとりあえず良かった。
ホッとした。さるるんと孤坂さんにも久実が見つかったと連絡した。
『さて、次は水族館だね。ふたりとも早く行こう!』
「うん。」
『あと、水族館別行動させてもらっていいかな?』
「誰かと回るの?」
『ちょっとね』
カンナと目が合ったのでニコッと笑い返した。
水族館につき、みんなと入り口で分かれ千隼くんを探した。姿がみえないのでまだ来てないみたいだ。近くのベンチに座って待っていると肩を叩かれた。
『!千隼く…』
「君どこの高校?良かったら名前教えてよ。」
肩を叩いたのは全く知らない人で、多分ウチと同じく修学旅行生だろう。
答えたら負けだなと、思って私は無視する事にしたが、相手はお構い無しで隣に座って話続けてくる。
あーめんどくさい…この場から離れようと立ち上がった。その際腕を捕まれた。
「ねぇーいい加減何か答えてよ。」
『ちょっと離して!』
腕を振り払おうとしても離れず、どうしたものか、困った…
「その手離せ。」