創作をするということの
2022/02/18 03:19

人として生きることの難しさ

波瀾万丈な人生の末に手に入れられる諦観だとかその類の全てが羨ましい。
特筆して悪い家庭に育った覚えのない私は(母子家庭だったことを除いて)そういう人生のサブカルさに憧れてしまう。
両親が仲良くしているところなんて見たことないし、そもそも父はほとんど家にいなかった。帰って来れば包丁を振り回したり猫やご飯を投げ飛ばしていた。
その程度の波瀾万丈さはサブカルではない。

幸いなことに私は裕福で金に困ることがなく生活できた。それで帳消しになっている。

作品は作者の内から出るものしか出力できない。そう考えるとたかが数年社会に出た程度の人間の価値観なんて陳腐なものである。
わたしには尊のように両親を亡くした経験もなければ優作のように記憶の欠落もない。
それを、描くのがファンタジーってことなんじゃないんですかねえ!
想像力はどこまでも人を連れていってくれるとは推しの詩である。
どこまでリアルに、どこまで虚像を混ぜるのかもよくわかってない。
たいそうな作品を作るつもりではないけれどものづくりに付き纏う呪いの話だ


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