「....で、ボクが獲物を狩ろうとした瞬間にゴンがボクのプレートを奪ったんだ。凄いだろ?その瞬間まで野生並に気配を消して伺っていたんだ、きっと育ちの環境が彼を鍛えていたんだね」
「へぇ、ゴン君って凄いんだね、あれ、気配を消す念の名前なんだっけ?」
「絶、だよ」
「あっそうそれそれ」

「天空闘技場にいた時は念のねの文字さえ知らなかったっていうのに、たった数時間で習得したんだ、ボクそれでゾクゾクしちゃって」
「ヒソカのことだから想像できるよ、、、」
「1対1で闘った時なんか凄い成長ぶりを見せつけられてね、ボクに1発パンチを食らわせたんだ、それで前に約束してたことを果たしてね、あの時のプレートを返してきたんだよ」
「ゴン君やるなぁ、、、」

「彼の成長ぶりは見てて惚れ惚れするよ。天空闘技場の次に会ったのはグリードアイランドっていうゲームの中でね」
「あの有名なバッテラさんが持ってたゲームでしょ?それ知ってる」
「そうそう。ゲームの中で会ったゴンは更に成長しててね、どうやらいい師に出会えたみたいで更に磨きがかかっていたよ。キルアも美味しそうだったなぁ」
「楽しかった?」

「うん、とても。そのゲームの中でイベントがあったんだけど、種目がドッジボールでね。ゴンが必殺技でレイザーって奴を倒したんだ。まぁボクのお陰でもあるけど。キルアもよく頑張ってたよ」
「キルア君って要領いいもんね」
「ゴンも負けてないよ。何せあのゲンスルーを倒した男だからね。あっ、ゲンスルーっていうのはゲーム内でプレイヤー狩りをしていたボマーのことさ、奴に一泡吹かせてやったらしい」

「なんかヒソカってゴン君のこと喋ってる時だけ嬉しそうな顔するよね」
「当たり前じゃないか、彼はボクの大事な玩具なんだから」
「ヒソカらしい、、、」

「グリードアイランドで除念師を探しているうちにゴン達は見事ゲームクリア。ボクはそういうのに興味がなくてね、ゲームの外に出た後はしばらくクロロと鬼ごっこしていたよ」
「クロロってあの旅団の?」
「そう、団長。クラピカによって念が使えなくなったんだけど除念してもらってね。タイマンするまでに時間はかかったけど、それまでにボクはイルミの手伝いをして、遊んでたかな」

「そしてついにクロロとタイマン....?」
「うん、もうこてんぱにやられちゃってさ、凄いよ、彼の念は。よく考えられたものだったよ。ボクも油断してたなぁ、まさか爆発で死ぬとは思わなかったから」
「私もテレビのニュース見てびっくりしたんだから」

「でも今こうして生きてるじゃない」
「そうね、もう居なくなっちゃ駄目だよ」
「う〜ん、程々にしておくよ」
「会えなくなったら私嫌だもん」

「ボクも君と会えなくなるのは嫌だな」
「でしょ?だから約束、守ってね」




「「指切りげんまん」」




Fin

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