×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
七夕








なんか、短冊がうまく切れなくてお願いごとをしなかった。


となりの席の乃木がそんなこと言ってたから、仕方なく短冊をきってあげた。

たぶん面倒くさくて切らなかっただけだろうな。


「つうか乃木、笹どこにあんの」

「そこらへん生えてんだろ」

「そこらへん松の木しかないけど」

「うそあれ松の木なの」

「それ以外なんだと思ってたの」

「笹」


こいつ誕生日に植物図鑑あげようかな。

俺も切れ端に、乃木のあほさが治りますようにとお願いを書く。


「なに書いたの」

「乃木は?」

「今晩のおかずハンバーグが良いです」

「それオカンのLINEに書いてあげて」



(どうでもいいけど木崎は?)
(お前のあほが治るようにって書いた)
(へへっ)
(待って、いま何に照れた)