ナイター


ナイターが終わり近くの居酒屋に移動して、軽く飲んだ後、余韻に浸りながら夜道を歩く。

ほとんど知らなくてもまわりの盛り上がりで優劣は分かるものだ。あれこれ展開するたびに少しずつ聞いたルールを繋ぎ合わせると随分過激な球技になったが、偏っている自覚はあるからこれが正解だとは思わない。
折角来たのだからと買った帽子は誇らしげに頭上を飾っていた。

珍しく気持ちよく飲めて、ほてった頬を撫でる風も心地いい冷たさだ。
たまにはこういうのもいいですね、と斜めになった帽子をかぶりなおす。そのまままたつれてきて下さいねと念を押した。


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