響け僕らの | ナノ


▽ プロフィール発表(前)

「突然ですが、管理人の命令で"響け僕らの!"の夢主である僕ら三人のプロフィール発表会をやらかしちゃいまーす」

「…本当に突然ね」

「というかプロフィール発表会って何よ」


的確な突っ込みありがとう二人とも。けどさ、そんな冷たい反応されるとちょっと悲しいよ。



「つまりね、僕らの身長とか体重とか好きなもの嫌いなものなんかを読者の皆様に発表し」

「拒否」

「却下」

「ちょ、速い二人とも」


即行で答えてくれやがった二人。ああもう、僕だってやりたくないよ!だけど、だけどさ!


「…これをやるかやらないかによって……僕らの存在が危うくなったりならなかったりするんだもん!管理人の意向で!」

「!!」


驚愕する二人に、僕は語った。僕らは管理人の気分によって生み出され、出番を与えられている夢主。もし管理人の命令に背いて機嫌なんて損ねようものなら、まず間違いなく出番減らされてしまう。それどころか別の夢主が出てくる…つまり、僕らはお払い箱にされる可能性もあるのだということを。
(ちなみに今回は超次元的設定なため、夢主とか管理人とかリアルな単語ぽんぽん飛び出すんだぜ!ちなみに今居るこの空間も超次元の産物さ!)


緊張した面持ちの水希と柚。そんな二人…いや、柚に、僕はもう一つ危惧すべきことを伝えようと、迷いつつ口を開いた。
そう、そんなことになって一番危険なのは柚だ。理由は簡単、既に佐久間という相手がいるから。
管理人の気分では、その相手すら変えられてしまうかも、なのだ。簡潔にまとめると、


「もしかしたらその(仮)夢主の相手が…佐久間になる可能性もある」

「っ、え……?」

「尚且つ最後は佐久間と(仮)夢主がラブラブになって、柚が完っ全に忘れ去られるかもしれない。読者からも佐久間からも!!」

「……!!」

「…確かにありえる、ね」


水希の言葉を聞いてしゃがみ込む柚。…やり過ぎたかも。けど事実は事実、そうならないためにはやるしかないのだ。


「やるわ、プロフィール発表会」

「次郎くんに…忘れ……」

「……よし、始めよっか」


某帝国のペンギン使いに殺される気がする。早く終わらせよう。

++++

「まずは私から行くわ。やなことはさっさとやっちゃう方だし」

「おおー!じゃあ、どーぞ!」



「…名前は豪炎寺水希、性別は女。雷門中吹奏楽部のトランペット担当。
身長は158.6cm、体重は…これは言わない。絶対に!
好きな物?うーん…食べ物なら辛めの物、食べ物以外なら可愛い小物とか?可愛いのって結構好き。まあ、じゃらじゃらしたのは別だけどね。
嫌いな物は兄…物じゃないからだめ?…そう。
食べ物ならピーマン。見た目が苦手……。それとマヨネーズ、べたべたして好きじゃないの。あと、小難しい機械は嫌いよ。使わないけど。

他に自己紹介しろって……あ、ピアノが弾けるわ。音感はそんなにないけど、楽譜さえあればなんでもどうぞ。個人的には明るめとか、可愛い曲調が好き。

……豪炎寺修也の双子の妹。けど兄は嫌い。世界中の塵もろとも消滅すればいいのに。夕香は大好き、もちろんよ!」



「……水希の意外な一面が見えたよ。まさか兄妹揃ってシスコンとはねえ、春奈ちゃん」


隣にいる春奈ちゃんに話しかける。周りの一年生や鬼道さん達もびっくりしたようだ。後ろの方で固まってるのは豪炎寺だろうな。


「そうですねー。豪炎寺先輩みたいに、もっとクールな人かと思ってました!」

「あれと一緒なんて…って、なんでサッカー部がいるのよ!?」

「あれ、言わなかった?雷門と帝国のサッカー部にも発表するんだよー」


聞いてないと抗議する水希をまあまあと宥める。水希の発表は終わったわけだし、ね?それに管理人いわくギャラリーはこれからもっと増えるらしい、いやーこわいこわい。


「じゃあ柚、次は僕と柚どっち……」

「………じ、ろう……くんっ…、…っ」

「………」

「はい次名前でー」

「ちょ、柚ってば泣かないでぇぇぇ!?」


プロフィール発表会前半ー!
(後半に続く!)

++++

や ら か し た

だが後悔はない、息抜き的な何かってことで!

そして無駄に後半に続く。
prev / next