トイレ掃除 「おい、朝から何してんだよ!うん!」 「よっ!デイダラ!少し静かにしてて…」 私は草むらの中に潜っていると、デイダラがやって来た。 「おまえ、朝から何してんだよ…もしかして……「マダラ先生――――――!」…………はぁ…そういうことか……うん…」 私は思いっきりマダラ先生に抱きついた。するとマダラ先生は凄く機嫌悪そうな顔をしていた。 「お前……この前のこと忘れてないだろうな……」 「ああ、あの件ですね!私はただマダラ先生のお部屋を見たかっただけですから!サソリ達と違ってやましい心など決してありませんよ!」 「……またオレの部屋に入ったら許さんからな!」 「はいはいー」 私は先生に話しかけられるだけで有頂天になっていた。私は思い切って告白してみようと心に決める。 「先生!私、先生のこと…好きなんです!!付き合って下さい!」 「オレは砂利には興味がない…」 「やっぱり…先生は……人妻が……好きなんですね!?」 「何を朝から言っている…!」 「だって、飛段やサソリがアイツは絶対、人妻が好きだって言ってたから…」 「あいつら……」 「彩ちゃん、落ち込まなくってもいいっスよ!この人は、ピチピチな女の人がだーーーーい好きなんだから!」 「トビ、それ本当!?」 「貴様は…黙っていろ……トビ…」 「そんな恐い顔しちゃってー厳つい顔が更にこわくなるっスよ!」 トビがひょっこり現れて私はびっくりしたけど、良かった…先生は……ピチピチな女の子が好きなんだ…… 私は嬉しくなって、さらに抱きついた。 「お前は離れろ!」 「先生の匂い大好きーーーー!」 「彩ちゃん、こんなオッサンの匂いが好きなんスか?」 「………お前ら…罰として、放課後は便所掃除でもしていろ!」 先生は私を無理矢理剥がす。 十分先生の匂い嗅げたから、まぁいっか! 「職権乱用っスね」 「私はマダラ先生の命令だったら何でもします!」 「……フン…」 そう言って、マダラ先生は去って行った。 ―――――― 私は放課後トビと一緒にトイレ掃除をしていた。臭くて嫌だったけど、マダラ先生のためだと思い、頑張った。 「彩ちゃん、あの人じゃなくて僕に乗り換えないっスか?」 「何言ってるのよ。私はマダラ先生一筋だもん!」 「僕とあの人の秘密、知りたくないんスか?」 トビは仮面を少しずらして言った。 私も二人の秘密を知りたかったから、本当に教えてくれるのか聞いてみた。 「教えてよ!トビ!」 「……じゃあ、先ずは……」 すると、トビは私を壁に追いやり、顔を思いっきり近付ける。 そして、仮面をゆっくり外してゆく。 「……オレとキスしたら教えてやる……」 いつもと違う口調に驚いて私は黙りこんでしまった。 「トビ……なの?」 「……フン……さあな…」 トビが顔を近付け、唇に当たりそうになった瞬間…………マダラ先生がいつの間にか立っていた。 「……トビ、貴様何をしている!」 「なんだ…先生じゃないっスか〜」 トビは仮面をつけ直し、フラッと行っては先生の肩をポンと持った。 「もしかして、今までの見てたんスか?」 「……当たり前だ。」 「……うわぁ、僕、ドン引き」 「……貴様…!後で覚えてろよ…!」 「うわ、こわーーい!」 すると、トビは走って何処かに行ってしまった。 マダラ先生は此方に振り向き、私に近付く。 「……大丈夫か?」 先生は私の頭に手を置き、少し撫でてくれた。 「………先生……!」 「……おい!しっかりしろ!」 ………私はトイレで倒れて、起きたときには保健室にいた。多分、マダラ先生の頭ポンポンに頭がショートしてしまったみたい…… 私はベッドの上で妄想を膨らませては、あの時のことを思いだし、一人でニヤニヤしていた。 [目次一覧] |