うちは家にお邪魔します2


私達はイタチの家(マダラ先生の家)に向かう。
その時、ひょっこりトビとペインに出会った。


「おっ!彩ちゃん達じゃないですか〜どこ行くんスか?」


「小南、どこに行く?俺もついていく。」


ペインが小南に触れようとすると


「触らないで。汚らわしい…」


と払いのけてしまった。いつも思うけど、ペインって哀れだなって思う。

「イタチの家に行くの!!」

「トビ!お前はついてくるなよ!!うん!」


「いいじゃないですか〜。デイダラ先輩のケチ。オレもついて行くっスよ!面白そうだし!」


「小南が行くなら、俺もいく」


「……増えたな、まぁいいだろう…」


私達は楽しくしゃべりながら歩いていた。
遠足みたいな気分で楽しい!
すると、何やら大きな屋敷が見えてきた。
竹でできた高い塀に囲まれて家が外から見えないようになっている。


「……もしかして、この家がイタチの…?」


「…ああ、そうだ。」


「「「「えぇぇ!」」」」


「めちゃくちゃデかいな!うん!」


「やべーな。」


「あたし、中に早く入りたい!」


イタチが門を開き、私達は中に入る。車庫を見てみるとマダラ先生の愛車が目に入る。


「ああ!この車マダラ先生の!」


「よく知ってるな。それはおじ様の愛車だ。」


「…どうして知ってんだよ。」


「朝、学校の駐車場でマダラ先生のこと観察してるから、知ってて当たり前よ!バカにしないでよ。サソリ!」


「……いや、お前の執念が凄すぎてドン引きしただけだ。」


私達は玄関に入る。
廊下が広すぎだし、静かすぎて緊張する。
私達は静かにイタチに連いて行き、イタチの部屋に着いた。


「はぁー。緊張したぜェ。」

「あたしも…。」


「静かすぎるだろ!うん!」


「イタチさんの部屋も大きいっスねー」


「羨ましいわ。」


「小南、心配しなくてもいい…俺が将来お前に買ってやる。」


「お前にお前とか言われたくないんだけど。」


「小南…!ぐすっ。」


「あのさ、イタチ……マダラ先生の部屋ってどこなの……?」


「やっぱり、それが目的か!うん!」


「…あまり教えたくないな……。」


「イタチ!どうか教えてください!お願いします!教えてくれなかったら、私死ぬ!!」

「どんだけ必死なんだよ!うん!」

「イタチ、教えてあげて。これは私からの命令よ。」

「……小南って、こんなキャラだったか?」

「旦那、あまり突っ込まないほうがいいぜ。…うん」

私は土下座してイタチにお願いした。しばらくイタチは悩んでいたけど、しかたないかと言ってマダラ先生の部屋までのルートを詳しく説明してくれて、私は脳に情報をたたきこんだ。


「じゃ、私……行ってくるね!」


「おい!今、行ったら…」

私はイタチの部屋を出てマダラ先生の部屋に向かう。


何回も迷いそうになったけど、必死に探してやっとたどり着いた。


「フフフ…ここがマダラ先生の部屋なのね……」


私はマダラ先生がまだ学校にいると思っていたから、部屋を物色しようと企んでいた。

…これってストーカーじゃん。いいえ違うわ!これは、ただ好きな人をもっと知らなくてはいけないという私の課せられた義務なのよ…!


私が部屋に入ろうとすると…


「……わけの分からないこと考えてんじゃねーよ、うん!」


「彩ちゃん、それはれっきとしたストーカーだぜェ。」


「同感だな。」


「デイダラとサソリと飛段がなんでここにいるのよ!」


「お前が何をするのか偵察に来た。」


「でもよ、オレもあいつの部屋、気になるんだよな…彩ちゃん、入ってみようぜ!」


「うん!飛段も協力してくれるのね!嬉しい!」


「仕方ないな、入るか。」

「オイラも気になるんだよな…うん!」

そう言って、私達は部屋に入った。
マダラ先生の部屋はとても大きくて、一人部屋とは思えないほどだった。

壁には高そうな絵画が飾られていて、ガラスの棚にはワインやグラスが沢山あった。
本棚には分厚い英語の本等が沢山あって私には何の本なのか、さっぱり分からなかった。
唯一私が分かるのは広辞苑だけ。虚しい…!


「あいつ、こんな部屋に住んでんだな。」


「すっげーな、うん!」


すると、飛段が何かを探しているようだった。


「なにやってるの?飛段?」


「あいつ、この前オレのエロ本没収しやがったからな、探してんだよ!せっかくデイダラちゃんに見せようとしたら、あいつに見つかってよぉ!」


飛段はちらっとデイダラを見る。


「おい、それを彩の前で言うなよ!うん!」


「あっ、大丈夫。私、気にしてないから。マダラ先生のこと以外興味ないし。」


「ひどっ!?」


「デイダラ、落ち込むな。それより、オレはあいつの弱点を握ってやろうと思ってる。」


「なんだよ?うん?」


「男が一番見られて欲しくないもの……それは…エロ本だ!!ヤツも男だ。必ず持っているに違いない。」


サソリは凄いドヤ顔をしてデイダラに語る。
デイダラも賛同したのか、オイラも探すぜ!旦那!とか言って本棚を物色し始めた。


「やめてよ!マダラ先生がそんな物、持ってるわけないじゃない!」


私はベッドの下を物色しているサソリの肩を持つ。


「あまいな、彩。男は誰でも持っているのさ。」

「オレの予想だと、アイツは人妻ものが好きだと思うぜェ。」


飛段は自分のエロ本を探しながら大きな声で言う。


「もう知らない!」


私はマダラ先生のベッドに横たわる。

……いい匂い…先生の匂いがする。


私はマダラ先生がいつもここで寝ているのかと、妄想を膨らませて足をばたつかせていた。






すると、いきなり大きな音を立てて部屋の扉が開く。


「お前ら……何をしている……」


「……ヤベっ!」


「……先生!」


私は一瞬驚いたが、大好きな人が目の前に現れたものだから、思いっきり先生に抱きついた。


「……おい!離れろ…!」

「先生―――!大好き!」

「今のうちに逃げるぞ!」

そう言って、サソリ達は部屋を出ていく。マダラ先生はサソリ達を逃がさないようにするが、私が抱きついていたからか、なかなか思うようには動けない。

「おい!お前ら、逃げるな…!くそっ……!」


「先生―――!」


私はマダラ先生をより強く抱きしめた。マダラ先生は困っているようだけど、気にしない!


「…やはりこうなっていたか……」


「……その声はイタチ!これは…どういうことだ!!」

「彩ったら、本当に先生のこと好きみたいね。」


「アンタも大変っスね……!」


「……トビ!……貴様!」


「オレも小南にこうやって抱きつかれたら……」


「おい黙れ。」


「小南……!」



皆いつの間にか来ていたようだったけど、私はマダラ先生に無理矢理剥がされるまで夢中になって抱きついていた。


マダラ先生は怒って部屋に入ってしまったけど、私は諦めない…!


これからは素直にアタックするわ!!


私は心に誓い、先生の部屋を見つめる。



マダラ先生、私は頑張りますよ!
先生がいつか私に振り向く…その日まで……!!


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