27




「…うーん…思ったより、体の変化は大きいね」

 アロンゾは水色のゾウがたくさんプリントされているソイルのパジャマのズボンを下ろしながら少し残念そうに呟いた。
 特別に、ソイルの子供時代に着せていたものと同じ生地でつくらせたものだった。しかし、パジャマと同様にソイルの手足は伸び、柔らかな肌は硬さを増していた。声も、喋り方も許せたが腹の硬さにアロンゾは唇を噛んだ。

「もっと食べよう。鍛える必要はない」

 アロンゾは優しく穏やかに言いながら、ぼうっとしたまま力も入らず抵抗も出来ないソイルをひっくり返した。自分では動くこともできないソイルがシーツで息苦しくならないように顎をそっと横へ向ける。首輪に繋がれた手は、どうしても身体の下になってしまったがソイルは痛みにも鈍感になっているためアロンゾは気にする様子も無く、下着を下ろして裸にすると揉むように尻を触った。

「ふふふ…肌触りはまだいいね。おちんちんは大きなっちゃって見たくもないなぁ…そのうち取っちゃおうか」

 アロンゾは肌けたパジャマの裾から手を入れ、肌を楽しむように背中を撫でた。手首の拘束で脱ぐことは出来ないが構わない様子で裾から侵入したアロンゾの手がソイルの背中を這い回る。意識がしっかりしていれば嫌悪を感じていたかも知れないが、朦朧としているソイルは何も感じていなかった。

「背中の傷はスペンサーがやった数だけだな。…今思えばここままでやることもなかったかもしれないね。意外と跡になるものなのか…可哀想に」

 言葉は優しくソイルの耳へ届いた。しかし、どんなに混濁した意識の中でもソイルはアロンゾがどんな表情で優しく囁くか知っている。至極不気味な笑みを浮かべて居る筈だと。

「ここは?」

 ソイルが答えることはないと分かりながら楽しむようにアロンゾは問い掛ける。肌を滑って腰をなぞり、ゆっくりと尻の奥へ指を這わせた。アロンゾは内ポケットから潤滑剤を取り出して指で押し広げるように外気に曝されたアナル周辺にそれを垂らす。トロリとした液体が股を濡らし、シーツへも垂れた。

「ふふ、ははっ…普段何を咥えてる?男のペニスだろう?はしたない。中は随分いい具合になっているじゃないか。あの画家かぶれの男とセックスしてたのか?それとも誰でもいいとか?」

 ぬちぬちと粘着質な音を立てながら指がアナルヘ押し入る。さすがにソイルも違和感にピクリと眉が動いた。その指は力が抜けていても微かに残る抵抗を感じながらも止まることなく根元まで捻じ込まれ、潤滑剤を増やして抜き差しが始まる。アロンゾは中を掻き回すようにぐちゅぐちゅと音を立てて乱暴にアナルを弄った。

「厭らしいこの穴で感じるんだろう?僕が教えてやったんだ。忘れない。初めてのときは泣いて痛がったソイルも、直ぐに穴を擦られることの気持ち良さに可愛く鳴いたなぁ…今も、この穴さえ弄ればイってしまうんじゃないか?」

 アロンゾは笑いながら指を増やしていく。しばらくそうやって遊ぶようにアナルを掻き回し、潤滑剤でドロドロになったソイルのそこへ指の代わりに小ぶりのバイブを押し込めた。容赦無く深く、奥へグイグイと入れるとソイルの身体が再びひっくり返される。ソイルは目を閉じ、意識を手放していたがアロンゾは気にしていなかった。ソイルの白い頬へ舌を這わせて耳元にそっと囁く。

「身体の感覚が戻ってから楽しもうね。それまでおやすみ」

 アロンゾはソイルの首と両手首を繋ぐ鎖を天井から下がる錠の付いたフックへかけた。頭の方が重いため、寝ているソイルは両手を天井に伸ばす形になる。ギリギリと手首のへベルトが食い込んでいたが、アロンゾはそれを見ても笑みを浮かべるだけで部屋を出て行った。







text top

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -