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▼ 2

で、即実行。
ヒナタの唇をこじ開けて舌をねじ込む。

ヒナタからの抵抗はなかった。

ないのを良いことに貪るオレ。

溢れた唾液がヒナタの顎を伝い首筋に線を書く。
「やらしー」
「せっセンパイこそ!」
きゅっとオレを見るヒナタの瞳。
それからヒナタは首筋の唾液をシャツの袖で拭う。
その姿がっまたかわいくて!

オレをキュン死させる気か!


再び唇を合わせる。
日向の下唇を吸い上げる。

「……ん」

やわらかい唇をぺろりと舐め、こつんとおでことおでこをぶつける。

「好きだ」
日向は顔を真っ赤にして頷いた。
「お前は?」
真っ赤な顔を更に真っ赤にして、俯くヒナタの顔を上げさす。
「お前は? オレの事嫌い?」
ぶんぶんと首を振るけれど、
「言って?」
少しの間の後、
日向がきゅっと抱き付いてくる。
オレの耳元で辛うじて聞こえるやさしいトーンで答えてくれた。

「おっおれも、センパイが好き」

愛おしいって、思った。素直にそう思った。

ヒナタの気持ちも、ヒナタの声も抱きしめてくる腕も身体も、すべて……。

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