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▼ 3

日向side

☆★☆★☆★☆★☆★

「お前、何してんの?」
はっと顔を上げると兄の顔が目の前にあった。
「うわっ」
思わず手に持っていたコントローラーを放り投げていた。
「ばか?」
笑って兄は離れていく。
「テレビ観たいんだけど、ゲームしながらぼーっとしてんならいいよな」
日向の横に座ってリモコンを取る。
1つ年上の兄、スバル。
「スバル、風呂あがったの?」
「ん。お前も入れば? あ、ヒナタ」
「何?」
「あれ、チガサキだよな?」
「え」
「昼休み、屋上で抱き合ってたろ」
「だっ抱き合ってなんかっ」
「見たから、俺」
「……あ、えっと。スバル……」
「ヒナタは俺のなのにな」
にやっと笑ってスバルはヒナタに背を向けた。


ヒナタはスバルと名字が違う。それは親が離婚したせい。

スバルとヒナタは名前で呼び合うほど兄弟仲は良かった。

「ばーか」
スバルの背中に返事を返してヒナタは風呂場に向かった。

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