▼ 愛してもいいですか?
罪と罰続編。真田×悠斗。シリアス/エロなし/一方的な暴力表現有り
※この話はとある少年漫画に感化されて、カッとなってかいた話です。似たよった部分がありますので、そういうのが苦手な方は閲覧をお控えしてくださいませ。「え?チームを辞めた?」
「……ああ。」
「何で…?」
「もう餓鬼じゃねぇしな。」
そういうのは終わりだ、と言う真田。
俺は真田のその台詞に「ふーん」と素っ気無く返事をしただけだったのだが、内心嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
だって俺は真田が属していたチームの奴らに輪姦されたのだから。そんな最低な奴らと真田が未だに関わっている事が嫌で仕方なかったから、この報告は凄く嬉しい。
…それに、俺は暴力とか喧嘩が好きじゃない。
そう思っていたのが真田に通じたのだろうか。
「喧嘩、…もうしねぇから。」
「…………、」
俺が思っていたことを真田から言ってくれた。
本当だろうか?喧嘩、してほしくない。
いくら真田が強いからといって、傷一つ付かないわけではないだろう。危ない目に遭わない保障なんてないのだから。
「……ほ、本当か?」
「二度としねぇ。」
「約束、…だからな。」
「ああ。」
そう言うと真田はふわりと笑むと俺の頭をクシャクシャと撫でてくれた。
「……っ、」
付き合ってから真田の行動は、…何だか凄く甘いような気がする。強引に身体だけの関係が続いていたときには、こんな優しい笑みなんか浮かべたことはなかったし、俺の頭を撫でてくれることだってなかった。
何で俺なんかにこんなにも優しいのかよく分からないけど、
…今が凄く幸せだってことだけは分かる。
しかし幸せなんてものは、そう簡単に長く続かないものらしい。
悲劇は急に訪れた。
俺は人気の少ない場所を一人で歩いていた。すると急に何者かに後ろから頭を殴られたのだ。
痛いなんて思う暇すらなかった。
誰かを確かめる暇すらなかった。
俺は薄れ行く意識の中、ただひたすら真田の無事だけを願っていた。
*****
「……ふざけんなよ」
「お前、この状況で俺に口答えするのか?」
「………死ね、クソ野郎。」
「死ぬのはてめぇだよ、真田。」
…言い争う男達の声が聞こえる。
一人は真田なのか…?
あれ?
…というか、何で俺こんなにも頭が痛いのだろうか?
何で手足が動かないのだろうか?
薄暗く埃臭い場所で、俺は自分の状況に混乱しながら男達の言い争う声を他人事のように聞いていた。
「…悠斗には、手を出すな。」
「さぁな。」
「………てめぇ…っ」
「それは、お前次第だ真田。」
「俺が憎いだけなら、悠斗は関係ねぇだろうが。」
「…こいつに手を出すと、お前は嫌なんだろ?じゃぁ、おもわず手を出しちまうかもしれねぇなぁ…」
「……っ、下衆野郎が。」
痛みがはっきりとしてくる内に、自分の置かれている状況が把握出来てきた。俺はいきなり後ろから頭を殴られて、気を失った所で何処か人気のない場所に連れて来られて、手と足に手錠をされているのだ。
そして真田の声。
俺から数メートル離れた所に、真田は手を手錠で繋がれている。
凄く怒っている声だ。威圧感がひしひしと伝わってくる。
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