▼ 6(真田視点)
「ン、ぐぅ…ふァ…」
涙をポロポロと流し、俺の太股にしがみ付いている男の姿は殊更俺を燃えさせる。
欲の抑え方を忘れてしまった中坊のように、俺はこの男の口の中に、何度も何度も激しく出し入れをする。
「ぁ、…んぶ、ぐ、…ぁあ…ン」
「…は…、中々上手ぇじゃねぇか…。」
「あ…ん、っ、ふぐ…ぅ」
男の頭を無理矢理動かし自分でいい様にしているのだが、無意識だろうが男の舌使いに俺は満足する。
喉奥を突かれて苦しいのか、口の中を犯している俺のチンポを追い出そうと舌先に力を入れているのが、尿道や竿に擦れ快楽へと結び付く。
「ン…っ、んぐ、ぅ、…ぁン」
しかし直接の愛撫よりやはり、視覚と聴覚からクるものがある。
男の苦しそうな表情。
涙で汚れている頬。
口端から零れている涎と先走り。
卑猥な水音。
男の苦しそうな喘ぎ声。
どれもこれも俺を魅了して止まない。
「ン、ぅァ、…ふぅ、ンぐ…、」
「おい、…お前、名前は?」
男の口内から自分の物を抜くとチュポッと卑猥な音が室内に響いた。
そして俺は目線を合わせようとしない男の顎を掴み、顔を無理矢理上げさせる。
「……………」
「…言わねぇつもりかよ。」
黙り込む男に俺はククッと喉で笑う。
こんなことをされてまだ抵抗するなんて、命知らずの世間知らずだ。
抵抗すればするほど、歯向かえば歯向かうほど、俺を煽っていることに男はまだ気付いていない。
「仕様がねぇな…。」
「…………」
俺のその言葉に男はホッと安堵の溜息を吐く。どうやら俺が許してやったと思っているらしい。
馬鹿か、そんな優しい男じゃねぇよ俺は…。
「…仕置きをそんなにされてぇなら仕方ねぇ。」
「……え?ちょ、…やめ…っ」
再び銜えさせるために、男の柔らかい唇に先走り汁が滲み出しているチンポを擦り付ける。
「飲め。」
「……え?」
「精液、…一滴も零さず飲め。」
それが仕置きだ、と男の頬を自分の勃起しているチンポでペチペチと叩く。そうすれば男は顔を真っ青に染めると、首を激しく横に振る。
「…い、…やだ…」
「嫌じゃねぇだろ。てめぇが拒否する権利なんかねぇよ。」
「わ、…分かった。言うから、…言うから、それは止めてくれ…」
泣きながら媚びる男の姿に、何とも言えない興奮感が俺を襲う。許してやるつもりなど全くなかったのだが、男のあまりの可愛い反応に何故だか許してしまう自分が居た。
「…名前は?」
「た、高島…」
「苗字なんか訊いてねぇ。下の名前を訊いてるんだ。」
「……悠斗。」
「悠斗、…悠斗か…。」
男の名前は「悠斗」。初めて聞いた名なのに何故だかしっくりとくる。俺は何度か悠斗と囁いた後、素直に答えられた悠斗の頭を撫でてやった。
「褒美でもやらねぇとな。」
「…そ、そんなのいらないから、俺を早く帰せ…っ」
「いいから受け取れよ。………ほら。」
俺は悠斗の顔の前で、先程まで悠斗の口の中を犯していた自分の物を手で擦り上げる。
シュッシュッと何度か上下に擦り上げ、悠斗の困惑している表情を見れば、限界までに膨らんでいた俺のチンポはすぐに射精へと導かれた。
そのまま悠斗の可愛い顔に、ビチャっと白濁を掛けてやった。
「…いい面だ。」
「……な…っ、」
悠斗は状況が上手く掴めずに固まったままだ。
そして俺は射精しても未だ萎えない自分の物で、白濁を悠斗の顔に塗りたくる。
俺の精液で汚れた悠斗の顔は、何とも卑猥だ。
「…な、名前言ったら、しないって…、」
「それは仕置きだろ?…これは上手く言えた褒美だ。」
「さ、…最低だ、」
「喜んでるくせに、何言ってんだ?」
「…喜んでなんか、」
「さっきまで喉を突かれて萎えていたくせに、俺の精液ぶっ掛けられて勃起してんじゃねぇか。嘘吐くなよ、淫乱悠斗。」
悠斗の首筋に噛み付きながらそういえば、悠斗は再び目元に涙を滲ませていた。
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