短編集 | ナノ

 罪と罰(another story)真田視点




●内容
真田大輝×高島悠斗
(罪と罰の番外編)


媚薬/白濁塗れ/絶倫/言葉責め/イラマチオ


●登場人物

・高島 悠斗(たかしま ゆうと)

容姿男前
女癖悪い
性格良し
順応性高い


・真田 大輝(さなだ だいき)

チームの頭
容姿男前
独占欲強い
ドS


・三嶋(みしま)

チームの副総長
悠斗に彼女を寝取られ、復讐を果たした。
…のだが、後で真田に殴られ、今は入院中。

























「悠斗…」


「ん……、」


「起きろ。…てめぇだけ、満足して寝るんじゃねぇ。」


「…もう、ちょっと…だけ…」


「……チッ」


激しい性行為に疲れたのか、悠斗は五回ほど精を放つと、まるで電池が切れた機械のようにパタリと動かなくなった。
気持ちよさそうに寝ている悠斗を見ると、舌打ちの一つぐらいはしたくなる。…俺はまだ一度しかイってねぇんだよ。


そう、たった一回だ。悠斗の熱くて蕩けている腸内に自分の精液を注げたのは、たったの一回だけ。
これだけじゃ、満足出来るわけがない。
出来るものならば、下の口から注いだ俺の精液が上の口から込み上げてくるほど、注いでやりたい。俺の精液に塗れて、泣きながら止めてと請う悠斗を揺さぶりたい…。



そんなことを思いながらも、俺の手は悠斗を起こそうとするわけでもなく、何故か気持ちよさそうに寝ている悠斗の頭を撫でている。
……自分でもよく分からない。


とりあえず体力を付けさせようと、俺は悠斗の寝顔を見ながらそう思った。





…そういえばこいつは気を失ってばかりいるような気がする。三嶋達に輪姦された日も、




そして、俺達が初めて会った日も…。






そういえば初めて会ったときも、こいつは輪姦されそうになっていたよな…。
それも今日のように雪が降って寒い、…丁度一年前だ…。









_______






「いつものやつ。」


俺はいつもの時間に、いつもの席で、いつも飲んでいる酒を頼む。
そしていつもと同じように、苛々しながら強い酒を飲んで、一日を終えるのだが、





…しかしこの日は少しだけいつもと違った。





俺がいつも座る席の隣に、見知らぬ男が居たのだ…。






この時間で、俺の座る席の隣に座るということは、おそらく初めてこの店に来るのだろう。
常連の奴は、この時間帯にこの付近には近寄らない。


自分のテリトリーに誰かが居るのが苛つく。
俺の視界に入る奴は殴る。



拳を振りかざしてこの野郎を殴ろうと、視線を男に移した瞬間、…俺は思わずこの男に目を奪われてしまった。





何故なら…、




男の頬を伝う涙があまりにも綺麗で、まるで芸術品のようだったから…。








ゴクリ…。





何故男が泣いているのかは知らない。知らねぇが、この男の泣き顔はかなりクる。
その証拠に俺はこの男の泣き顔を見ただけで、下半身に甘い疼きを感じた。


自分の下で泣きながら喘ぐ姿を想像すれば、喉が鳴る。







「……っ、クソ…っ」



……今、俺は何を考えていた…?
“自分の下で喘ぐ男の姿”?

何を馬鹿げたことを考えているんだ。俺は男なんかに興味はねぇ。
そう言い聞かせるように、俺は頼んだ強い酒を一気に飲むと、隣の男を見ることなく、その場から立ち去ったのだった…。





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